帷とは、とばり/垂れ幕などの意味をもつ漢字。11画の画数をもち、巾部に分類される。日本では大学もしくは一般レベルの漢字とされる。
字体 | 帷 | |
---|---|---|
読み | 音読み | イ |
訓読み | かたびら とばり |
|
部首 | 巾部 | |
画数 | 総画数 | 11画 |
部首内画数 | 巾部8画 | |
JIS漢字水準 | JIS第2水準 | |
漢字検定 | 漢検1級 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『帷』の字には少なくとも、帷・ 帷・ 帷の3種の読み方が存在する。
意味
とばり/垂れ幕
熟語
四字熟語
「帷」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。
帷幄上奏 |
帷子【かたびら】
経帷子:きょうかたびら(経帷子)鎖帷子:くさりかたびら(鎖帷子)
。
鎖帷子【くさりかたびら】
[歴]帷子の家地(イエジ)に鎖を綴(ト)じつけた襦袢(ジュバン)。
護身用として鎧(ヨロイ)や衣服の下に着込むもの。
「きごみ(着込み、着籠み)」、「きこみ(着込み、着籠み)」、「きごめ(着込め、着籠め)」、「鎖襦袢(ジュバン、ジバン)」、「鎖小袖(コソデ)」とも呼ぶ。
帷子ノ辻駅【かたびらのつじえき】
[交]京都府京都市右京区太秦帷子ヶ辻町(ウズマサカタビラガツジチョウ)にある京福電鉄嵐山本線の駅。
太秦広隆寺(ウズマサコウリュウジ)駅と有栖川(アリスガワ)駅の間。
。
経帷子【きょうかたびら】
仏式で死者を葬(ホウム)るとき、死者に着せる着物。
薄い白麻などで作り、縫い糸の両端に結び目を作らない。衽(オクミ)や背に真言(シンゴン)・名号(ミョウゴウ)・題目などを書く。
帷幄上奏【いあくじょうそう】
参謀総長(陸軍)・軍令部総長(海軍)・陸海軍大臣が、軍令事項(統帥事項)に関して閣議を経ずに直接天皇に上奏すること。
明治憲法下では、軍の指揮・統帥に関する事項は一般の国務外におかれていた。
「帷」は垂れ幕、「幄」は天幕(テント)の意で、むかし陣営に幕を張りめぐらしたことから。
文字コード
「帷」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+5E37 |
---|---|
JISX0213 | 1-54-73 |
戸籍統一文字番号 2 | 101410 |
住基ネット統一文字 | J+5E37 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 2429 |
新大字典4 | 講談社 | 4225 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 3030 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 8954 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 2958 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
まとめ
「帷」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 帷の画数 :11画
- 帷の部首 : 巾
- 帷の読み方:イ・とばり・かたびら
- 帷の意味 :とばり/垂れ幕
ウサタロー