歎とは、感心する/なげく/ため息をつく/甚く悲しむなどの意味をもつ漢字。15画の画数をもち、欠部に分類される。日本では人名用漢字に定められており、大学もしくは一般レベルの漢字とされる。
字体 | 歎 | |
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読み | 音読み | タン |
訓読み | たた(える) なげ(く) |
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部首 | 欠部 | |
画数 | 総画数 | 15画 |
部首内画数 | 欠部11画 | |
国語施策 | 人名用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検準1級 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『歎』の字には少なくとも、歎・ 歎く・ 歎えるの3種の読み方が存在する。
意味
感心する/なげく/ため息をつく/甚く悲しむ
熟語
歎徳/嘆徳【たんどく】
[仏]高僧の葬送の儀式の際、歎徳師が高僧の生涯の活動やその功績・遺徳を讃歎すること。
嘆徳文(タンドクモン)
[仏]真言密教で、灌頂(カンジョウ)修法の際、新阿闍梨(アジャリ)の徳を嘆徳師が讃嘆すること。
。
愁嘆/愁歎【しゅうたん】
[英語]lamentation(ラメンテイション)
愁(ウレ)え嘆(ナゲ)くこと。嘆き悲しむこと。悲嘆(ヒタン)。
嘆願/歎願【たんがん】
事情を説明して、切(セツ)に願うこと。哀願(アイガン)。
。
歎異抄/歎異鈔【たんにしょう】
[仏]鎌倉時代、浄土真宗(一向宗)の開祖親鸞(シンラン)の法語録、一巻十九条。
親鸞の没後、門徒の間に生じてきた異議に対し、師の法語を記して師の教義を伝えようとしたもの。
前半の十条には親鸞の法語をそのまま収録し、後半は異議を列挙し編者の批判が記されている。
愁嘆場/愁歎場【しゅうたんば】
[英語]patheticscene/tragicscene
[劇]演劇で、登場人物が嘆(ナゲ)き悲しむ仕種(シグサ)をする場面。しゅらば(修羅場)、ゆすりば(強請り場)。(転じて)実生活での悲劇的な局面。
文字コード
「歎」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+6B4E |
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JISX0213 | 1-35-23 |
戸籍統一文字番号 2 | 183700 |
住基ネット統一文字 | J+B3DB |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 4647 |
新大字典4 | 講談社 | 7794 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 5664 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 16182 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 5616 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
まとめ
「歎」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 歎の画数 :15画
- 歎の部首 : 欠
- 歎の読み方:タン・なげく・たたえる
- 歎の意味 :感心する/なげく/ため息をつく/甚く悲しむ
ウサタロー