鎬とは、なべ/しのぎ/刀の刃と峰の中間の小高い部分などの意味をもつ漢字。18画の画数をもち、金部に分類される。日本では大学もしくは一般レベルの漢字とされる。
字体 | 鎬 | |
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読み | 音読み | コウ ゴウ |
訓読み | しのぎ なべ |
|
部首 | 金部 | |
画数 | 総画数 | 18画 |
部首内画数 | 金部10画 | |
JIS漢字水準 | JIS第2水準 | |
漢字検定 | 漢検1級 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『鎬』の字には少なくとも、鎬・ 鎬・ 鎬・ 鎬の4種の読み方が存在する。
意味
なべ/しのぎ/刀の刃と峰の中間の小高い部分
- 鎬【しのぎ】
-
- 刀剣の名所(ナドコロ)。刀身の棟(ムネ)と刃の面が接する境界に稜(リョウ)を立てて高くしたところ。鍔元(ツバモト)から切っ先(キッサキ)まであり、「鎬筋(シノギスジ)」とも呼ぶ。
鎬から棟までは「鎬地(シノギジ)」、鎬から刃先(ハサキ)までは「平地(ヒラジ)」、「平」と呼ぶ。
鎬を付けた刀剣を「しのぎづくり(鎬作り、鎬造)」、鎬のない刀剣を「ひらづくり(平作り、平造)」と呼ぶ。また鎬を刃先に近よせた「切刃造(キリハヅクリ)」がある。- 両刃の剣では中間にある稜線。鏃(ヤジリ)や刃物にも鎬をもつものがある。はまぐりば(蛤刃)。
- [建]角材の上端を中央で高く両側へ低くして山形に削った背峰。
棟木(ムナギ)・隅木(スミキ)などの稜の部分など。- [古]江戸時代の笄(コウガイ)の一種。
背峰の高い笄で、遊女などが多く使った。- しのぎ(しのぎ)
- 刀剣の名所(ナドコロ)。刀身の棟(ムネ)と刃の面が接する境界に稜(リョウ)を立てて高くしたところ。鍔元(ツバモト)から切っ先(キッサキ)まであり、「鎬筋(シノギスジ)」とも呼ぶ。
熟語
鎬【しのぎ】
刀剣の名所(ナドコロ)。刀身の棟(ムネ)と刃の面が接する境界に稜(リョウ)を立てて高くしたところ。鍔元(ツバモト)から切っ先(キッサキ)まであり、「鎬筋(シノギスジ)」とも呼ぶ。
鎬筋【しのぎすじ】
刀剣の鍔元(ツバモト)から切っ先(キッサキ)までの稜(リョウ)。しのぎ(鎬)。
。
鎬地【しのぎじ】
刀剣の鎬から棟(ムネ)までの部分。しのぎ(鎬)。
。
鎬作り/鎬造【しのぎづくり】
鎬を付けた刀剣。
⇔ひらづくり(平作り、平造)参照しのぎ(鎬)
。
文字コード
「鎬」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+93AC |
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JISX0213 | 1-79-14 |
戸籍統一文字番号 2 | 462420 |
住基ネット統一文字 | J+93AC |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 10660 |
新大字典4 | 講談社 | 17976 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 13456 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 40741 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 12197 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
まとめ
「鎬」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「鎬」についての総括
- 鎬の画数 :18画
- 鎬の部首 : 金
- 鎬の読み方:ゴウ・コウ・なべ・しのぎ
- 鎬の意味 :なべ/しのぎ/刀の刃と峰の中間の小高い部分
以上で「鎬」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
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