他とは、ほかの/別の/自分以外の事柄などの意味をもつ漢字。5画の画数をもち、人部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校3年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 他 | |
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読み | 音読み | タ |
訓読み | ほか | |
部首 | 人部 | |
画数 | 総画数 | 5画 |
部首内画数 | 人部3画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検8級 | |
日本語能力検定 | JLPT N3 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『他』の字には少なくとも、他・ 他の2種の読み方が存在する。
意味
熟語
四字熟語
「他」の漢字を語中にもつ四字熟語3種を表にまとめる。
他言無用 | 他山之石 | 他力本願 |
化他【けた】
[仏]他人を教化すること。
浄瑠璃(ジョウルリ)・長唄(ナガウタ)などの門付(カドヅケ)。かどづけ(門付、門付け)。
利他【りた】
自分を犠牲にしても、他人の幸福や利益を図(ハカ)ること・願うこと。
利他主義
[仏]([梵]para-hita)(阿弥陀仏・菩薩が)人々に功徳(クドク)・利益(リヤク)を施し、済度(サイド)につとめること。
“para”は「他者・敵」、”hita”は「利益」の意味。
他門【たもん】
[仏]他の宗門。
他の一門。他の家。
我他彼此【がたひし】
[仏]我(ワレ)と他(外物)と、彼(カレ)と此(コレ)とが対立して、衝突の原因となっていること。
我を内に他を外に、彼を非(ヒ)に此を是(ゼ)と対立的に見ること。
。
他人丼【たにんどん】
[食]豚肉など鶏肉(トリニク)以外の肉を用い、親子丼のように鶏卵(ケイラン)でとじて丼(ドンブリ)に盛った料理。おやこどん(親子丼)。
。
文字コード
「他」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+4ED6 |
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JISX0213 | 1-34-30 |
戸籍統一文字番号 2 | 004560 |
住基ネット統一文字 | J+4ED6 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 151 |
新大字典4 | 講談社 | 305 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 218 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 370 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 187 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
第4学年の配当漢字として公示される。
第3学年の配当漢字として公示される。
第3学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「他」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 他の画数 :5画
- 他の部首 : 人
- 他の読み方:タ・ほか
- 他の意味 :ほかの/別の/自分以外の事柄
ウサタロー