偃とは、やめる/ふせる/ふすなどの意味をもつ漢字。11画の画数をもち、人部に分類される。日本では大学もしくは一般レベルの漢字とされる。
字体 | 偃 | |
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読み | 音読み | エン |
訓読み | おご(る) ふ(す) ふ(せる) や(める) |
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部首 | 人部 | |
画数 | 総画数 | 11画 |
部首内画数 | 人部9画 | |
JIS漢字水準 | JIS第2水準 | |
漢字検定 | 漢検1級 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『偃』の字には少なくとも、偃・ 偃める・ 偃せる・ 偃す・ 偃るの5種の読み方が存在する。
意味
やめる/ふせる/ふす
熟語
四字熟語
「偃」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。
偃武修文 |
偃師【えんし】
[中国語]Yanshi
えんしし(偃師市)
。
偃師【えんし】
[中国語]yanshi
人形遣い・傀儡師(クグツシ)。
『列子・湯問篇』に現れる名工の名前。周の穆王(ボクオウ)のとき、ひとりでに踊る人形を作ったとされる。
偃師市【えんしし】
[中国語]YanshiShi
中国中央部、河南省(HenanSheng)(カナンショウ)北西部の洛陽市(LuoyangShi)(ラクヨウシ)(地級市)に属する市(県級市)。洛陽の東隣。
二里頭遺跡(二里頭遺址<[中国語]>ErlitouYizhi)がある。
偃月刀【えんげつとう】
古代中国の、薙刀(ナギナタ)に似て長い柄(エ)に半月状の剣(ツルギ)が付いた武器。
柄の短いもの:せいりゅうとう(青竜刀、青龍刀)
しゃむしーる(シャムシール)
。
元和偃武【げんなえんぶ】
[歴]1615(慶長20.7.13)元和と改元してから世が太平であったこと。
大坂夏の陣で豊臣氏が滅亡して改元すると、大きな戦乱もなく、以後江戸末期まで太平が続いた。
「偃武」とは「武器を伏せる」の意味で、戦が終わること。
文字コード
「偃」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+5043 |
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JISX0213 | 1-48-80 |
戸籍統一文字番号 2 | 009770 |
住基ネット統一文字 | J+5043 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | |
新大字典4 | 講談社 | 614 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 465 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 830 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 463 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
まとめ
「偃」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 偃の画数 :11画
- 偃の部首 : 人
- 偃の読み方:エン・やめる・ふせる・ふす・おごる
- 偃の意味 :やめる/ふせる/ふす
ウサタロー