異体字「澑」については「澑(漢字)」をご覧ください。
溜とは、したたる/しずくが垂れ落ちる/ためる/たまる/水がたまるなどの意味をもつ漢字。13画の画数をもち、水部に分類される。日本では人名用漢字に定められており、大学もしくは一般レベルの漢字とされる。
字体 | 溜 | |
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読み | 音読み | リュウ ル |
訓読み | したた(る) た(まる) た(める) ため |
|
部首 | 水部 | |
画数 | 総画数 | 13画 |
部首内画数 | 水部10画 | |
国語施策 | 人名用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検準1級 |
字体 | 澑 |
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画数 | 15画 |
Unicode | U+6F91 |
JISX0213 | 1-63-17 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『溜』の字には少なくとも、溜・ 溜・ 溜・ 溜める・ 溜まる・ 溜るの6種の読み方が存在する。
意味
したたる/しずくが垂れ落ちる/ためる/たまる/水がたまる
- 溜【ため】
-
- 必要な力を集中させること。
- ためて置くこと。また、その場所。ためいけ(溜池)、きりだめ(切り溜め、切溜)。
- 肥料用の糞尿をためておく場所。肥(コ)えだめ・糞(クソ)だめ。
- [歴]江戸時代、重病や15歳以下の囚人を収容した施設。
ひにんため(非人溜)
熟語
四字熟語
「溜」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。
山溜穿石 |
溜【ため】
必要な力を集中させること。
ためて置くこと。また、その場所。
溜池【ためいけ】
[Romaji]tameike/Tameike
灌漑(カンガイ)用などの用水(ヨウスイ)を溜(タ)めておく人工の池。
日本最古の溜池は大阪狭山市の狭山池。さやまいけ(狭山池)。
葛溜り【くずだまり】
[Romaji]kuzudamari/kuzu-damari
[料]葛餡(クズアン)の別称。くずあん(葛餡)
。
非人溜【ひにんため】
[歴]江戸時代、重病や15歳以下の囚人を収容した施設。
平癒や成長を待って刑が執行された。
単に「溜(タメ)」とも呼び、のち女には別に「女溜(オンナタメ)」が設けられた。
溜め簀/溜簀【ためす】
生簀(イケス)。
特に、漁獲した魚を溜めておくため、川・池・海の中に竹垣や網などの簀で囲った所。
。
文字コード
「溜」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+6E9C |
---|---|
JISX0213 | 1-46-15 |
戸籍統一文字番号 2 | 202530 |
住基ネット統一文字 | J+6E9C |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 5185 |
新大字典4 | 講談社 | 8704 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 6308 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 17943 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 6222 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
まとめ
「溜」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 溜の画数 :13画
- 溜の部首 : 水
- 溜の読み方:ル・リュウ・ため・ためる・たまる・したたる
- 溜の意味 :したたる/しずくが垂れ落ちる/ためる/たまる/水がたまる
ウサタロー