筬とは、おさ/機織で縦糸を整え、横糸の目を詰める道具などの意味をもつ漢字。12画の画数をもち、竹部に分類される。日本では不確定レベルの漢字とされる。
字体 | 筬 | |
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読み | 音読み | セイ ジョウ |
訓読み | おさ | |
部首 | 竹部 | |
画数 | 総画数 | 12画 |
部首内画数 | 竹部6画 | |
JIS漢字水準 | JIS第2水準 | |
漢字検定 | 漢検対象外 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『筬』の字には少なくとも、筬・ 筬・ 筬の3種の読み方が存在する。
意味
おさ/機織で縦糸を整え、横糸の目を詰める道具
- 筬【おさ《をさ》】
-
[中国語]cheng
- 織機の付属用具の一種。
竹の薄い小片を櫛の歯のように並び列(ツラ)ね、長方形の框(ワク)に入れたもの。
織物の幅と経糸(タテイト)の位置を整え、杼(ヒ)で経糸の間に打ち込まれた緯糸(ヨコイト)を押さえて織り目の密度を決めるもの。
現在は鋼鉄または真鍮製の扁平な針金で製した金筬(カナオサ)を用いる。じばた(地機)、おさかき(筬掻き、筬掻)。- 英語:リード(reed)/リード・オブ・ア・ルーム(reedofaloom)。
- [哺]鯨鬚(クジラヒゲ)の別称。
くじらひげ(鯨鬚) - 織機の付属用具の一種。
熟語
筬【おさ】
[中国語]cheng
織機の付属用具の一種。
竹の薄い小片を櫛の歯のように並び列(ツラ)ね、長方形の框(ワク)に入れたもの。
織物の幅と経糸(タテイト)の位置を整え、杼(ヒ)で経糸の間に打ち込まれた緯糸(ヨコイト)を押さえて織り目の密度を決めるもの。
金筬【かなおさ】
鋼鉄または真鍮製の扁平な針金で製した筬。おさ(筬)。
。
筬虫/歩行虫【おさむし】
[虫]おさむし(オサムシ、筬虫、歩行虫)
[古][虫]ヤスデの(馬陸)の古名。
やすで(ヤスデ、馬陸)
。
筬掻き/筬掻【おさかき】
織機の付属用具の筬を造る作る竹細工(タケザイク)職人。おさ(筬)。
。
オサムシ/筬虫/歩行虫【おさむし】
[虫]甲虫目(鞘翅目<ショウシモク>)(Coleoptera)オサムシ科(Carabidae)オサムシ亜科(Carabinae)の昆虫の総称。
大多数の種は後翅が退化し、左右の前翅も癒合して飛行不能のため、地域分化が著しい。
。
文字コード
「筬」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+7B6C |
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JISX0213 | 1-68-13 |
戸籍統一文字番号 2 | 291100 |
住基ネット統一文字 | J+7B6C |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | |
新大字典4 | 講談社 | |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 8525 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | |
大漢語林8 | 大修館書店 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
まとめ
「筬」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 筬の画数 :12画
- 筬の部首 : 竹
- 筬の読み方:セイ・ジョウ・おさ
- 筬の意味 :おさ/機織で縦糸を整え、横糸の目を詰める道具
ウサタロー