羌とは、ああ/感嘆を表す語/えびす/古代中国の西北部に住んでいた遊牧民族などの意味をもつ漢字。8画の画数をもち、羊部に分類される。日本では大学もしくは一般レベルの漢字とされる。
字体 | 羌 | |
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読み | 音読み | キョウ コウ |
訓読み | えびす | |
部首 | 羊部 | |
画数 | 総画数 | 8画 |
部首内画数 | 羊部2画 | |
JIS漢字水準 | JIS第2水準 | |
漢字検定 | 漢検1級 |
目次
書き方・読み方
書き方
読み方
『羌』の字には少なくとも、羌・ 羌・ 羌の3種の読み方が存在する。
意味
ああ/感嘆を表す語/えびす/古代中国の西北部に住んでいた遊牧民族
- 羌【きょう《きやう》】
-
[中国語]Qiang
- [歴]中国西北辺境、青海を中心に住んだチベット系の遊牧民族。
戦国時代から中国の西北辺、今の甘粛・西蔵・青海方面に拠り、漢(Han)初、西羌(XiQiang)と呼ばれ、匈奴(Xiongnu)と連合して西境を侵す。
五胡十六国時代には姚(Yao)(ヨウ)氏が後秦(HouQin)を建国。
唐代には党項(Dangxiang)(タングート)の名で知られたが、吐蕃(Tufan)(トバン)に圧迫され、一部はその支配下に入り、他は寧夏(Ningxia)方面に移つり11世紀には西夏(XiXia)(セイカ)(1038~1227)を建てた。せいか(西夏)。- ちあんぞく(チアン族、羌族)
- [歴]中国西北辺境、青海を中心に住んだチベット系の遊牧民族。
熟語
羌族【きょうぞく】
[中国語]QiangZu/Qiangzu
ちあんぞく(チアン族、羌族)
。
羌【きょう】
[中国語]Qiang
[歴]中国西北辺境、青海を中心に住んだチベット系の遊牧民族。戦国時代から中国の西北辺、今の甘粛・西蔵・青海方面に拠り、漢(Han)初、西羌(XiQiang)と呼ばれ、匈奴(Xiongnu)と連合して西境を侵す。
五胡十六国時代には姚(Yao)(ヨウ)氏が後秦(HouQin)を建国。
ヤルカンド/葉爾羌【やるかんど】
Yarkand、[中国語]Ye’erqiang
中国西北部、新疆(シンキョウ)ウイグル自治区(XinjiangWeiwuerZizhiqu)南西部のカシ地区(喀什地区
「サシャ(莎車)」、「サシャ鎮(莎車鎮
パミール高原の東麓に位置するオアシス都市。
チャンタン高原/羌塘高原【ちゃんたんこうげん】
[中国語]QiangtangGaoyuan、[英語]ChangtangPlateau
[地]中国西部、チベット自治区(XizangZizhiqu)北西部にある高原。チベット高原の北部を成し、コンロン山脈(KunlunMountains)の南麓。ちべっとこうげん(チベット高原、西蔵高原)。阿バ・チベット族チャン族自治州/阿バ蔵族羌族自治州/阿バ藏族羌族自治洲【あばちべっとぞくちゃんぞくじちしゅう】
[中国語]AbaZangzuQiangzuZizhizhou
中国南西部、四川省(SichuanSheng)(シセンショウ)北部の自治州(地級市相当)。
州都は馬尓康県(馬爾康県)(Ma’erkangXian)。
世界自然遺産の九寨溝(Jiuzhaigou)や文化遺産の都江堰(Dujiangyan)がある。
文字コード
「羌」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+7F8C |
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JISX0213 | 1-70-21 |
戸籍統一文字番号 2 | 317530 |
住基ネット統一文字 | J+7F8C |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 7661 |
新大字典4 | 講談社 | 12706 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 9293 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 28429 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 8975 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
まとめ
「羌」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 羌の画数 :8画
- 羌の部首 : 羊
- 羌の読み方:コウ・キョウ・えびす
- 羌の意味 :ああ/感嘆を表す語/えびす/古代中国の西北部に住んでいた遊牧民族
ウサタロー