「胚」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

胚とは、はじめ／きざし／卵や種子の中にある生物発生のもととなる個体／はらむなどの意味をもつ漢字。9画の画数をもち、肉部に分類される。日本では大学もしくは一般レベルの漢字とされる。

書き方・読み方

『胚』の字には少なくとも、胚ヘ・胚フ・胚ハイ・胚むはらむ・胚めはじめの5種の読み方が存在する。

はじめ／きざし／卵や種子の中にある生物発生のもととなる個体／はらむ

[動]魚類・頭足類(トウソクルイ)・爬虫類(ハチュウルイ)・鳥類(チョウルイ)などの端黄卵(タンオウラン)で、原形質が多く卵黄の少ない部分。
将来は分割して胚(ハイ)形成のもととなる動物極(ドウブツキョク)付近で、卵の一端に小円盤状を成している。
俗称は「卵(タマゴ)の眼(メ)」。

[医]不妊治療で使われず廃棄される受精した胚。
ヒトＥＳ細胞に利用されている。じんこうじゅせい(人工受精、人工授精)、いーえすさいぼう(ＥＳ細胞)。

[英語]germlayer／embryoniclayers

[動]後生動物(metazoa)の発生初期の胚に形成される細胞層。
二層～三層の層状を成し、外側から外胚葉(ectoderm)・中胚葉(mesoderm)・内胚葉(endoderm)と呼ばれ、各胚葉は後にそれぞれ特定の器官と成る。たいが(胎芽)。

[動]卵子が精子と受精して分割し、５日程度たった受精卵。
１～２日後に子宮に着床する。はいばんほういしょく(胚盤胞移植)。

[英語]mesoderm、[ドイツ語]Mesoderm

[動]後生動物の発生初期、嚢胚期(ノウハイキ)の終わりに完成する三胚葉のうちの一つ。
外胚葉(ectoderm)と内胚葉(endoderm)との間に現れる層で、このうちのいずれかから形成される。
ここから骨格系・筋肉系・循環器系・排出器系・生殖器系などに発達していく。

「胚」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁／団体／組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典／漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。