「御」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、おさめる/治める/司るなどの意味をもつ漢字。12画の画数をもち、彳部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校在学中レベルの漢字とされる。

漢字「御」
字体
読み 音読み ギョ

《外》
《外》
訓読み おん
《外》
《外》おさ(める)
《外》
部首 彳部
画数 総画数 12画
部首内画数 彳部9画
国語施策 常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検4級
日本語能力検定 JLPT N3

書き方・読み方

書き方

御_書き方
御の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、ギョおん御めるおさめるの8種の読み方が存在する。

意味

  1. おさめる。める。る。「御宇・統御」
  2. る。や馬車、駆動装置をる。六芸のつ。類義語:「制御・御者」
  3. る。ぐ。えてめる。類義語:「防御」
  4. 天皇にする事柄にする尊敬の
    • ギョ。「御衣・御苑(ぎょえん)・御璽(ぎょじ)・御製・御物・還御・出御・渡御・崩御」
    • み。「御代(みよ)・御世(みよ)」
  5. 尊敬や丁寧を
    • ギョ。「御意・御慶・御覧」
    • ゴ。「御前・御飯・御坊・御免」
    • おん。「御院・御方(おんかた)・御校・御行(おんこう)・御社・御中(おんちゅう)・御身(おんみ)・満員御礼」
    • お。「御客・御国(おくに)・御宅・御茶・御得・御礼・御正月」
    • み。「御園(みその)・御仏(みほとけ)」

御の用法:六芸

六芸【りくげい】とは、《中国》儒教における六種の技芸。役人といった高貴な身分の者が学んだとされる高等教養科目。王朝以降は六経(、春秋)をも意味するようになった。

六芸
内容 作法 音楽 弓術 馬術 書道 数学

御の用法:平水韻

平水韻【へいすいいん】とは、《中国》漢詩において押韻(韻を踏む)ために用いられる106の韻。一般的に「詩韻(しいん)」を意味する平水韻は、中古音の音韻体系を表すものとして用いられてきた。

平水韻の種類
平声 上平声
下平声
上声

()
去声
入声

熟語

四字熟語

「御」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。

「御」が入る四字熟語
晏子之御あんしのぎょ

御津【みつ】

[Romaji]Mitsu

[古]みつぐん(御津郡)
[古]みつちょう(御津町)
愛知県宝飯郡(ホイグン)には御津町(ミトチョウ)がある。

御御【おご】

おごう(御御)

御所【ごせ】

[Romaji]Gose

ごせし(御所市)

御子【みこ】

他人の子の尊敬語。
[宗]キリストの別称。
きりすと(キリスト、基督)

御前【ごぜ】

昔、身分の高い婦人を尊敬して呼んだ言葉。
昔、女性に敬意を、または親しみを表す会話的な言葉。
ごぜん(御前)
母御前(ハハゴゼ)、盲御前(メクラゴゼ)
「ごぜん(御前)」の「ん」が省略された呼び方「ごぜん」、「おまえ」とも読む。

文字コード

「御」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「御」の文字コード一覧
Unicode 1 U+5FA1
JISX0213 1-24-70
戸籍統一文字番号 2 115140
住基ネット統一文字 J+5FA1

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「御」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 2711
新大字典4 講談社 4687
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 3374
大漢和辞典6 7 大修館書店 10157
大漢語林8 大修館書店 3252

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表9」に採用される。

まとめ

「御」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「御」についての総括
  1. 御の画数 :12画
  2. 御の部首 : 彳
  3. 御の読み方:ゴ・ゲ・ギョ・ガ・み・おん・おさめる・お
  4. 御の意味 :おさめる/治める/司る
以上で「御」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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