「筆」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、文や絵を書くための道具などの意味をもつ漢字。12画の画数をもち、竹部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校3年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「筆」
字体
読み 音読み ヒツ
《外》ヒチ
《外》ヘツ
《外》ヘチ
《外》ジョウ
《外》ニョウ
訓読み ふで
部首 竹部
画数 総画数 12画
部首内画数 竹部6画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検8級
日本語能力検定 JLPT N2

書き方・読み方

書き方

筆_書き方
筆の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、ヘツヘチヒツヒチニョウジョウふでの7種の読み方が存在する。

意味

  1. くための道具。
    • ヒツ。「筆端・筆鋒(ひっぽう)・筆墨・筆力・鉛筆・運筆・硬筆・紙筆・朱筆・石筆・竹筆・鉄筆・毛筆・軟筆」
    • ふで。「小筆・中筆・太筆」
  2. かく。す。くこと。いた文章。「筆記・筆工・筆耕・筆写・筆順・筆跡・筆舌・筆戦・筆法・悪筆・一筆・加筆・主筆・執筆・随筆・速筆・代筆・達筆・遅筆・同筆・特筆・文筆・末筆・無筆・漫筆」
  3. などをいた作品。書画。「筆禍・筆者・古筆・大筆・肉筆・名筆」
筆【ふで】
  • 墨(スミ)を筆先(フデサキ)に含ませて文字を書く、筆記具の一種。
    穂先(ホサキ)の材質には、ヤギ(山羊)・ウマ(馬)・タヌキ(狸)・ウサギ(兎)・シカ(鹿)などの獣毛(ジュウモウ)や烏(カラス)などの羽毛(ウモウ)、化学繊維などが使用される。
    獣毛やそれに模(モ)したのものは「毛筆(モウヒツ)」とも呼ぶ。ぶんぼうしほう(文房四宝)。
  • 穂先:参照いのちげ(命毛)軸:柄(ツカ)。
    新品:ふでおろし(筆下ろし)筆の運び:参照えいじはっぽう(永字八法)
  • 筆を執(ト)る、筆を擱(オ)く
  • 絵具や墨などを筆先に含ませて絵などを描く、筆記具の一種。
    俗に「ホウキ(箒)」とも呼ぶ。
  • 筆記具の総称。ふでいれ(筆入れ)。
  • 筆【ひつ】
  • [助数詞][法](土地登記簿上の)田畑・宅地などの一区画。
    田畑では「まい(枚)」とも呼ぶ。ぶんぴつ(分筆)、がっぴつ(合筆)。
  • 筆の用法:筆形

    筆形【ひっけい】とは、中国で漢字の筆画を構成する最小要素。CJK Stroke[ref]CJK Strokes – Cord Charts | The Unicode Consortium[/ref]では、12種の筆形およびその組み合わせで筆画が登録されている。

    筆形の種類
    名称 字母 ピンイン 意味
    B Biǎn 平らに
    () D Diǎn てん
    () G gōu はね、かぎ
    H héng よこ
    N 右はらい
    P piě 左はらい
    () Q Quān 丸囲み
    () S shù たて
    () T 右はね上げ
    W wān 曲げ・反り
    X xié 斜め反り
    Z zhé 折れ

    熟語

    四字熟語

    「筆」の漢字を語中にもつ四字熟語6種を表にまとめる。

    「筆」が入る四字熟語
    一筆三礼いっぴつさんらい 燕頷投筆えんがんとうひつ 心織筆耕しんしょくひっこう
    特筆大書とくひつたいしょ 筆耕硯田ひっこうけんでん 落筆点蠅らくひつてんよう

    筆【ふで】

    墨(スミ)を筆先(フデサキ)に含ませて文字を書く、筆記具の一種。
    穂先(ホサキ)の材質には、ヤギ(山羊)・ウマ(馬)・タヌキ(狸)・ウサギ(兎)・シカ(鹿)などの獣毛(ジュウモウ)や烏(カラス)などの羽毛(ウモウ)、化学繊維などが使用される。
    獣毛やそれに模(モ)したのものは「毛筆(モウヒツ)」とも呼ぶ。

    筆【ひつ】

    [助数詞][法](土地登記簿上の)田畑・宅地などの一区画。
    田畑では「まい(枚)」とも呼ぶ。ぶんぴつ(分筆)、がっぴつ(合筆)。

    石筆【せきひつ】

    棒状のロウセキ(蝋石)。石盤(セキバン)に文字・図画などを書く文房具。ろうせき(ロウセキ、ロウ石、蝋石)、せきばん(石盤)。

    分筆【ぶんぴつ】

    [法]土地登記簿に登記されている一区画(一筆<イッピツ>)を数筆に分割すること。
    「筆別(フデワ)け」とも呼ぶ。
    ⇔がっぴつ(合筆)

    筆箱【ふでばこ】

    ペン・鉛筆・消しゴムなど筆記用具を入れる携帯用の容器。
    「筆入れ」とも呼ぶ。しーす(シース)。

    文字コード

    「筆」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

    「筆」の文字コード一覧
    Unicode 1 U+7B46
    JISX0213 1-41-14
    戸籍統一文字番号 2 290660
    住基ネット統一文字 J+7B46

    文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

    検字番号

    検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

    「筆」の検字番号一覧
    書籍 出版社 検字番号
    角川大字源3 角川書店 7028
    新大字典4 講談社 11638
    新潮日本語漢字辞典5 新潮社 8512
    大漢和辞典6 7 大修館書店 25987
    大漢語林8 大修館書店 8255

    辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

    国語施策

    1946年(昭和21年)11月
    当用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
    1958年(昭和33年)
    学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
    昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
    第5学年の配当漢字として公示される。
    1977年(昭和52年)
    学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
    昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
    第4学年の配当漢字として公示される。
    1981年(昭和56年)10月
    常用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
    1989年(平成元年)
    学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
    平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
    9」に
    第3学年の配当漢字として公示される。
    2010年(平成22年)11月
    改定常用漢字表に掲載
    文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
    2017年(平成29年)
    学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
    令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
    第3学年の配当漢字として公示される。

    まとめ

    「筆」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

    「筆」についての総括
    1. 筆の画数 :12画
    2. 筆の部首 : 竹
    3. 筆の読み方:ヘツ・ヘチ・ヒツ・ヒチ・ニョウ・ジョウ・ふで
    4. 筆の意味 :文や絵を書くための道具
    以上で「筆」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

    ウサタロー

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