「乾」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、かわかす/かわく/水気が無くなる/水気をとる/水なしなどの意味をもつ漢字。11画の画数をもち、乙部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校在学中レベルの漢字とされる。

漢字「乾」
字体
読み 音読み カン
《外》ケン
《外》ゲン
訓読み かわ(かす)
かわ()
《外》いぬい
《外》
《外》()
部首 乙部
画数 総画数 11画
部首内画数 乙部10画
国語施策 常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検4級
日本語能力検定 JLPT N2

書き方・読み方

書き方

乾_書き方
乾の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、ゲンケンカン乾すほす乾くかわく乾かすかわかすいぬいの8種の読み方が存在する。

意味

  1. かわかす。かわく。水気がくなる。水気をとる。なし。類義語:「乾湿・乾燥・乾田・乾物・乾杯・乾板・乾電池」
  2. うわべの。表面上の。義理の。「乾笑」
  3. いぬい。方位が北西の方角。「乾位」
  4. 八卦のつ。る。対義語:「乾坤・乾元・乾像・乾徳」
  5. 六十四卦のつ。第一番目の。乾為天。外卦乾と内卦乾で構成される。
乾【けん】
[中国語]gan

  • 易(エキ)の八卦(ハッケ)の一つ。八卦の最初。
    陽の卦で、天・陽などにかたどり、強く剛健を表す。
    ⇔こん(坤)参照はっけ(八卦)
  • 戌亥(イヌイ)の方角(ホウガク)、すなわち北西。
    ⇔こん(坤)
  • 乾の用法:八卦

    八卦【はっけ】とは、古代中国占術ので自然現象を表す基本図像。三つのから成り、二対の八卦で六十四卦を成す。小成卦とも。

    八卦の種類
    図像
    卦名
    けん



    しん

    そん

    かん

    ごん

    こん
    正象

    乾の用法:六十四卦

    六十四卦【ろくじゅうしけ】とは、古代中国占術ので吉凶をう基本図像。二重の八卦(六つの)で構成される。大成卦とも。

    六十四卦の種類
    上卦
    下卦
    大有 大壮 小畜 大畜
    帰妹 中孚
    同人 家人 既済 明夷
    无妄 噬嗑
    大過
    未済
    小過

    熟語

    四字熟語

    「乾」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。

    「乾」が入る四字熟語
    乾坤一擲けんこんいってき

    乾【けん】

    [中国語]gan

    易(エキ)の八卦(ハッケ)の一つ。八卦の最初。
    陽の卦で、天・陽などにかたどり、強く剛健を表す。

    乾板【かんぱん】

    [英語]dryplate

    [写]写真感光板の一種。
    ガラス板などに感光乳材を塗って乾かしたもの。
    「写真乾板(dryphotographicplate)」とも呼ぶ。

    乾坤【けんこん】

    天地。陰陽。
    乾坤一擲(イッテキ)

    乾眠【かんみん】

    [英語]cryptobiosis

    [動]緩歩動物(クマムシ)が乾季などの時、水分を失って樽(タル)状になり、休眠状態(仮死状態)に入ること。
    完全に乾燥しても、数年経っても、また乾眠状態で真空中にさらしても、水分を得ると蘇生(ソセイ)する。
    「クリプトビオシス」とも呼ぶ。

    乾癬【かんせん】

    [英語]psoriasis

    [病]慢性皮膚病(炎症性角化症)の一種。
    粟粒(アワツブ)から小豆(アズキ)くらいの盛り上がった紅斑(コウハン)の表皮上層が、雲脂(フケ)状の銀白色の鱗屑(リンセツ)となって付着するもの。痒(カユ)みをともない、剥(ハ)がれ落とすと点状の出血が伴う。

    文字コード

    「乾」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

    「乾」の文字コード一覧
    Unicode 1 U+4E7E
    JISX0213 1-20-05
    戸籍統一文字番号 2 002460
    住基ネット統一文字 J+4E7E

    文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

    検字番号

    検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

    「乾」の検字番号一覧
    書籍 出版社 検字番号
    角川大字源3 角川書店 74
    新大字典4 講談社 192
    新潮日本語漢字辞典5 新潮社 119
    大漢和辞典6 7 大修館書店 204
    大漢語林8 大修館書店 105

    辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

    国語施策

    1946年(昭和21年)11月
    当用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
    1981年(昭和56年)10月
    常用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
    2010年(平成22年)11月
    改定常用漢字表に掲載
    文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表9」に採用される。

    まとめ

    「乾」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

    「乾」についての総括
    1. 乾の画数 :11画
    2. 乾の部首 : 乙
    3. 乾の読み方:ゲン・ケン・カン・ほす・ひ・かわく・かわかす・いぬい
    4. 乾の意味 :かわかす/かわく/水気が無くなる/水気をとる/水なし
    以上で「乾」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

    ウサタロー

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