「山」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、やま/地表が高く盛り上がっている土地などの意味をもつ漢字。3画の画数をもち、山部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校1年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「山」
字体
読み 音読み サン
《外》セン
訓読み やま
部首 山部
画数 総画数 3画
部首内画数 山部0画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検10級
日本語能力検定 JLPT N5

書き方・読み方

書き方

山_書き方
山の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、センサンやまの3種の読み方が存在する。

意味

  1. やま。地表ががっている土地。「山河・山海・山塊・山岳・山間・山川・山頂・山脈・山麓(さんろく)・火山・高山・鉱山・深山・青山・大山・登山・満山・名山・遊山(ゆさん)・富士山」
  2. 鉱物をるためのやま。「金山・銀山・銅山・鉄山・閉山」
  3. やまのようなをしていること。「山積」
  4. および寺院の称号につける。「山号・開山・高野山」
  5. 比叡山(ひえいざん)の延暦寺のこと。「山家(さんげ)・山門」
山【やま】
[Romaji]yama

  • [地]平地よりも高く隆起(リュウキ)した地形の所。
  • [アイヌ語]ヌプリ(*Nupuri)。
    [英語]*mountain。
    [ドイツ語]Berg(ベルク)。
    [フランス語]Montagnede(du)*/Mont*。
    [西]Monte*/Cerro*(セロ)。
    [希]Oros*(オロス)。
    [露]*gora(ゴラ)/gornyj(ゴルヌイ)。
    [トルコ語]*Dag(ダー)/*Dagrali。
    [インドネシア語]Gunung(グヌン)*。
  • 四季の形容:やまわらう(山笑う)、やましたたる(山滴る)、やまよそおう(山粧う)、やまねむる(山眠る)
  • 比叡山(ヒエイザン)延暦寺(エンリャクジ)のこと。
    園城寺(オンジョウジ)(通称、三井寺)を「寺(テラ)」と呼ぶのに対する呼称。
    「山門(サンモン)」とも呼ぶ。
  • [歴]赤穂義士が吉良邸討ち入りで、暗闇で出会ったときに用いた問い掛けの合い言葉。
    同じ義士であれば「川(カワ)」と答えることになっていた。あこうぎし(赤穂義士)。
  • 山の用法:畿内

    畿内【きない/きだい/うちつくに】とは、飛鳥時代以降におけるおよび皇居周辺の特別区域。五畿七道の五畿に数えられる。
    現在の奈良県、京都府中南部、大阪府、兵庫県南東部にまたがる地域をさす。

    畿内の一覧
    畿内
    律令国名 州名 略字
    山城国 山州
    城州
    雍州


    大和国 和州
    河内国 河州
    和泉国 泉州
    摂津国 摂州

    山の用法:八卦

    八卦【はっけ】とは、古代中国占術ので自然現象を表す基本図像。三つのから成り、二対の八卦で六十四卦を成す。小成卦とも。

    八卦の種類
    図像
    卦名
    けん



    しん

    そん

    かん

    ごん

    こん
    正象

    山の用法:山陰道(行政区画)

    山陰道(行政区画)【さんいんどう】とは、飛鳥時代以降における地域区分および行政区画の一つ。五畿七道の一道に数えられる。
    現在の京都府北部、兵庫県北部、鳥取県、島根県にまたがる地域をさす。

    山陰道の一覧
    山陰道
    律令国名 州名 略字
    丹波国 丹州
    丹後国 丹州
    但馬国 但州
    因幡国 因州
    伯耆国 伯州
    出雲国 雲州
    石見国 石州
    隠岐国 隠州

    山の用法:山陽道(行政区画)

    山陽道(行政区画)【さんようどう】とは、飛鳥時代以降における地域区分および行政区画の一つ。五畿七道の一道に数えられる。
    現在の兵庫県南部、岡山県、広島県、山口県にまたがる地域をさす。

    山陽道の一覧
    山陽道
    律令国名 州名 略字
    播磨国 播州
    美作国 作州
    備前国 備州
    備中国 備州
    備後国 備州
    安芸国 芸州
    周防国 防州
    周州

    長門国 長州

    山の用法:東山道(行政区画)

    東山道(行政区画)【とうさんどう】とは、飛鳥時代以降における地域区分および行政区画の一つ。五畿七道の一道に数えられる。
    現在の青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、栃木県、群馬県、長野県、岐阜県、滋賀県にまたがる地域をさす。

    東山道の一覧
    東山道
    律令国名 州名 略字
    近江国 近州
    美濃国 濃州
    飛騨国 飛州
    信濃国 信州
    上野国 上州
    下野国 野州
    陸奥国 奥州
    陸州

    出羽国 羽州

    熟語

    四字熟語

    「山」の漢字を語中にもつ四字熟語39種を表にまとめる。

    「山」が入る四字熟語
    海千山千うみせんやません 雲雨巫山うんうふざん 回山倒海かいざんとうかい
    海誓山盟かいせいさんめい 河山帯礪かざんたいれい 愚公移山ぐこういざん
    高山景行こうざんけいこう 高山流水こうざんりゅうすい 山河襟帯さんがきんたい
    山高水長さんこうすいちょう 残山剰水ざんざんじょうすい 山紫水明さんしすいめい
    山川草木さんせんそうもく 山村僻邑さんそんへきゆう 山中暦日さんちゅうれきじつ
    山容水態さんようすいたい 山溜穿石さんりゅうせんせき 屍山血河しざんけつが
    常山蛇勢じょうざんのだせい 人間青山じんかんせいざん 深山幽谷しんざんゆうこく
    仁者楽山じんしゃらくざん 青山一髪せいざんいっぱつ 尺山寸水せきざんすんすい
    積土成山せきどせいざん 千山万水せんざんばんすい 泰山圧卵たいざんあつらん
    泰山鴻毛たいざんこうもう 太山府君たいざんふくん 泰山府君たいざんふくん
    泰山北斗たいざんほくと 大山鳴動たいざんめいどう 他山之石たざんのいし
    丹沢山塊たんたくさんかい 鋳山煮海ちゅうさんしゃかい 南山不落なんざんふらく
    抜山蓋世ばつざんがいせい 風林火山ふうりんかざん 物見遊山ものみゆさん

    山【やま】

    [Romaji]yama

    [地]平地よりも高く隆起(リュウキ)した地形の所。
    [アイヌ語]ヌプリ(*Nupuri)。
    [英語]*mountain。

    山田【やまだ】

    [Romaji]Yamada

    やまだし(山田市)
    やまだぐん(山田郡)
    やまだまち(山田町)
    やまだちょう(山田町)
    やまだむら(山田村)

    五山【ごさん】

    ござん(五山)

    五山【ござん】

    [地]五岳(WuYue)。
    ごがく(五岳)
    [中国伝説](WuShan)仙人が住むという、渤海(ボッカイ)の東方の海上にあるという五つの霊山の総称。
    岱輿(Daiyu)(タイヨ)。

    山鹿【やまが】

    [Romaji]Yamaga

    やまがし(山鹿市)

    文字コード

    「山」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

    「山」の文字コード一覧
    Unicode 1 U+5C71
    JISX0213 1-27-19
    戸籍統一文字番号 2 089260
    住基ネット統一文字 J+5C71

    文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

    検字番号

    検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

    「山」の検字番号一覧
    書籍 出版社 検字番号
    角川大字源3 角川書店 2216
    新大字典4 講談社 3760
    新潮日本語漢字辞典5 新潮社 2732
    大漢和辞典6 7 大修館書店 7869
    大漢語林8 大修館書店 2694

    辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

    国語施策

    1946年(昭和21年)11月
    当用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
    1958年(昭和33年)
    学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
    昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
    第1学年の配当漢字として公示される。
    1977年(昭和52年)
    学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
    昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
    第1学年の配当漢字として公示される。
    1981年(昭和56年)10月
    常用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
    1989年(平成元年)
    学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
    平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
    9」に
    第1学年の配当漢字として公示される。
    2010年(平成22年)11月
    改定常用漢字表に掲載
    文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
    2017年(平成29年)
    学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
    令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
    第1学年の配当漢字として公示される。

    まとめ

    「山」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

    「山」についての総括
    1. 山の画数 :3画
    2. 山の部首 : 山
    3. 山の読み方:セン・サン・やま
    4. 山の意味 :やま/地表が高く盛り上がっている土地
    以上で「山」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

    ウサタロー

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