「数」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

異体字「數」については「數(漢字)」をご覧ください。

とは、かず/順序や量を表す概念/かずを計るなどの意味をもつ漢字。13画の画数をもち、攴部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校2年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「数」
字体
読み 音読み スウ
《外》ショ
《外》サク
《外》ソク
《外》ショク
《外》シュク
《高》
《外》シュ
訓読み かず
かぞ(える)
《外》しばしば
部首 攴部
画数 総画数 13画
部首内画数 攴部9画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検9級
日本語能力検定 JLPT N3
異体字「數」
字体
画数 15画
Unicode U+6578
JISX0213 1-58-43

書き方・読み方

書き方

数_書き方
数の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、ソクスウショクショシュクシュサクしばしば数えるかぞえるかずの11種の読み方が存在する。

意味

  1. かず。順序やす概念。かずをる。「数学・数字・数値・数理・数列・奇数・虚数・逆数・級数・偶数・算数・実数・少数・整数・多数・定数・点数・度数・対数・複数・分数」
  2. いくらか。いくつか。「数回・数軒・数個・数日・数週・数人・数年」
  3. しばしば。たびたび。「数巡」
  4. かずがい。「無数・数珠(じゅず)」
  5. りあわせ。め。運命。「数奇・命数」
  6. はかりごと。み。「術数」
  7. 数学の略称。「数一・理数・国数英」
  8. 六芸のつ。

数の用法:六芸

六芸【りくげい】とは、《中国》儒教における六種の技芸。役人といった高貴な身分の者が学んだとされる高等教養科目。王朝以降は六経(、春秋)をも意味するようになった。

六芸
内容 作法 音楽 弓術 馬術 書道 数学

数の用法:大字

大字【だいじ】とは、単純な形をした漢数字を代用した表記手法。商取引などで文字の改竄による詐欺を防止する目的がある。証書を取り交わす際、記載される額面などに利用されている。

大字の種類
大字 れい・ぜろ いち
漢数字
さん よん・し
ろく ・柒しち・なな
はち・や きゅう・く じゅう・とう
弐拾(廿)にじゅう 参拾()さんじゅう 肆拾(卌)しじゅう・よんじゅう
二十 三十 四十
ひゃく せん まん

数の用法:命数法(大数)

命数法(大数)【めいすうほう】とは、を表す単位。万よりも大きい数については万進法(四桁刻み)の扱いとなる。

数詞の種類
数詞 いち じゅう
100 101
ひゃく せん まん
102 103 104
おく ちょう けい、きょう
108 1012 1016
がい ?じょ じょう
1020 1024 1028
こう かん せい
1032 1036 1040
さい ごく 恒河沙ごうがしゃ
1044 1048 1052
阿僧祇あそうぎ 那由他なゆた 不可思議ふかしぎ
1056 1060 1064
無量大数むりょうたいすう
1068

熟語

四字熟語

「数」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。

「数」が入る四字熟語
権謀術数けんぼうじゅっすう

数珠【じゅず】

[葡]rosario、[英語]rosary

神仏を礼拝するときに手にかけ、揉むまたは念仏の回数を数える用具。
「ずず(数珠)」、「ねんじゅ(念珠)」、「ねんず(念珠)」とも、またキリスト教では「ロザリオ」、「ロザリヨ」と呼ぶ。だつま(達摩)、いらたかじゅず(刺高数珠)。

母数【ぼすう】

[英語]parameter

[統計学]母集団の特性を表す定数。母集団特性値。
「パラメータ」、「パラメーター」とも呼ぶ。

負数【ふすう】

[英語]negativenumber

[数]零(ゼロ)より小さい数(実数)。零より少ない数。
⇔せいすう(正数)参照まいなす(マイナス)

素数【そすう】

[英語]primenumber

[数]正数で、1とその数自身以外の整数では割り切れない数。
2,3,5,7,11,13,17,19,…などで無限に存在する。普通、1は素数としない。

虚数【きょすう】

[英語]imaginarynumber

[数]複素数(complexnumber)のうち実数(realnumber)でないもの。
負数の平方根で、二乗すると負になる数。
⇔じっすう(実数)参照ふくそすう(複素数)

文字コード

「数」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「数」の文字コード一覧
Unicode 1 U+6570
JISX0213 1-31-84
戸籍統一文字番号 2 149210
住基ネット統一文字 J+6570

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「数」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 3695
新大字典4 講談社 6164
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 4418
大漢和辞典6 7 大修館書店 13319
大漢語林8 大修館書店 4320

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第2学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
1989年(平成元年)
学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
9」に
第2学年の配当漢字として公示される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第2学年の配当漢字として公示される。

まとめ

「数」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「数」についての総括
  1. 数の画数 :13画
  2. 数の部首 : 攴
  3. 数の読み方:ソク・スウ・ス・ショク・ショ・シュク・シュ・サク・しばしば・かぞえる・かず
  4. 数の意味 :かず/順序や量を表す概念/かずを計る
以上で「数」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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