「遷」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、うつる/場所や地位が他へと移るなどの意味をもつ漢字。15画の画数をもち、辵部に分類される。日本では常用漢字に定められており、高校在学中レベルの漢字とされる。

漢字「遷」
字体
読み 音読み セン
訓読み 《外》うつ()
《外》うつ()
部首 辵部
画数 総画数 15画
部首内画数 辵部12画
国語施策 常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検準2級
日本語能力検定 JLPT N1

書き方・読み方

書き方

遷_書き方
遷の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、セン遷るうつる遷すうつすの3種の読み方が存在する。

意味

  1. うつる。場所や地位がへとる。「遷宮(せんぐう)・遷座・遷都・左遷・東遷」
  2. がうつる。わる「遷延・変遷」

熟語

四字熟語

「遷」の漢字を語中にもつ四字熟語3種を表にまとめる。

「遷」が入る四字熟語
安土重遷あんどじゅうせん 磨揉遷革まじゅうせんかく 孟母三遷もうぼさんせん

左遷【させん】

高い官職・地位から低い官職・地位におとすこと。また、閑職にしたり、官位を低くして遠地に赴任させること。
「左降(サコウ)」とも呼ぶ。

聖遷【せいせん】

[アラビア語]hijrah(出発・脱出・移住)の訳語。

[歴]ひじゅら(ヒジュラ)

司馬遷【しばせん】

[中国語]ShimaQian

[人]前漢(QianHan)の歴史家(BC.145~BC.86?)。字(アザナ)は子長(Zichang)(シチョウ)。
武帝(WuDi)のとき、父の司馬談(Tan)(タン)の職をついで、太史令(タイシレイ)(文書や天文を扱う官職)となり、父の遺命を受けて紀元前104年ころから『史記(Shiji)』の編集を始める。

遷幸【せんこう】

天皇・上皇が居所を他に移すこと。
天皇が都を遷(ウツ)すこと。遷都。

三遷の教え【さんせんのおしえ】

[故事]もうぼさんせんのおしえ(孟母三遷の教え)

文字コード

「遷」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「遷」の文字コード一覧
Unicode 1 U+9077
JISX0213 1-33-11
戸籍統一文字番号 2 443810
住基ネット統一文字 J+9077

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「遷」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 10268
新大字典4 講談社 17286
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 12927
大漢和辞典6 7 大修館書店 39123’
大漢語林8 大修館書店 11653

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表9」に採用される。

まとめ

「遷」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「遷」についての総括
  1. 遷の画数 :15画
  2. 遷の部首 : 辵
  3. 遷の読み方:セン・うつる・うつす
  4. 遷の意味 :うつる/場所や地位が他へと移る
以上で「遷」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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