「部」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、組織/組織上の区分などの意味をもつ漢字。11画の画数をもち、邑部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校3年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「部」
字体
読み 音読み
《外》
《外》ホウ
訓読み 《外》くみ
《外》(べる)
《外》つかさ
《外》
《外》(ける)
部首 邑部
画数 総画数 11画
部首内画数 邑部8画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検8級
日本語能力検定 JLPT N3

書き方・読み方

書き方

部_書き方
部の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、ホウ部けるわけるつかさ部べるすべるくみの8種の読み方が存在する。

意味

  1. 組織。組織上の区分。「部員・部下・部署・部長・部門・支部・本部」
    • 活動団体。クラブ。「部活・部訓・部則・部費・剣道部・柔道部・野球部」
    • 会社。企業。法人。「幹部・経理部・事業部・事務部・人事部・総務部」
    • 役所。官庁。「刑部・工部・吏部・戸部・兵部・礼部・六部」
    • 軍隊。自衛隊。警察。「部隊・軍令部・司令部・調査部」
  2. 集落。れ。「部族」
  3. の分類。「部首・部類」
  4. わける。ある範囲にけられたもの。「部位・部品・部分・一部・下部・外部・各部・局部・後部・細部・上部・深部・全部・中部・頭部・内部・腹部・部屋(へや)」
  5. などの出版物の冊数。「部数・残部・大部」

部の用法:六官

六官【りくかん】とは、《中国》六官:西周時代における六つの中央官庁。六卿(りくけい)は、各六官の長官にあたる。六官の制度は、後の隋唐王朝の行政制度である六部(りくぶ)へと継承された。

《中国》六官の種類
(西周) 職務内容
大宰 官僚の人事
大司徒 財政、地方行政
大宗伯 教育、倫理、外交
大司馬 軍事、兵馬
大司寇 司法、警察
大司空 公共工事

部の用法:平仮名

平仮名【ひらがな】とは、ひらがなの由来・起源となった漢字。漢字を草書体にくずして書くことで平仮名が生まれた。

ひらがなと元の漢字
行/段 あ段 い段 う段 え段 お段
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行

部の用法:片仮名

片仮名【かたかな】とは、カタカナの由来・起源となった漢字。漢字を早く小さく書くために片仮名が生まれた。

カタカナと元の漢字
行/段 ア段 イ段 ウ段 エ段 オ段
ア行
カ行
サ行
タ行
ナ行
ハ行
マ行
ヤ行
ラ行
ワ行

熟語

四字熟語

「部」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。

「部」が入る四字熟語
一部始終いちぶしじゅう

有部【うぶ】

[仏]せついっさいうぶ(説一切有部)

部下【ぶか】

「手下(テシタ、テカ)」とも呼ぶ。

矢部【やべ】

[Romaji]Yabe

やべむら(矢部村)
[古]やべまち(矢部町)

宇部【うべ】

[Romaji]Ube

うべし(宇部市)

磯部【いそべ】

[Romaji]Isobe

いそべおんせん(磯部温泉)
[交]いそべえき(磯部駅)
[古]いそべちょう(磯部町)

文字コード

「部」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「部」の文字コード一覧
Unicode 1 U+90E8
JISX0213 1-41-84
戸籍統一文字番号 2 447980
住基ネット統一文字 J+90E8

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「部」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 10348
新大字典4 講談社 17411
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 13025
大漢和辞典6 7 大修館書店 39460
大漢語林8 大修館書店 11743

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
1989年(平成元年)
学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
9」に
第3学年の配当漢字として公示される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。

まとめ

「部」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「部」についての総括
  1. 部の画数 :11画
  2. 部の部首 : 邑
  3. 部の読み方:ホウ・ホ・ブ・わける・べ・つかさ・すべる・くみ
  4. 部の意味 :組織/組織上の区分
以上で「部」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

おねがい
誤字/脱字/間違い/その他ミスを見つけた方は、お問合せまでご連絡のほど宜しくお願いします。