「銭」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

異体字「錢」については「錢(漢字)」をご覧ください。

とは、ぜに/かね/貨幣/金属貨幣などの意味をもつ漢字。14画の画数をもち、金部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校5年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「銭」
字体
読み 音読み セン
《外》ゼン
訓読み 《中》ぜに
《外》すき
部首 金部
画数 総画数 14画
部首内画数 金部6画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検6級
日本語能力検定 JLPT N1
異体字「錢」
字体
画数 16画
Unicode U+9322
JISX0213 1-79-02

書き方・読み方

書き方

銭_書き方
銭の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、ゼンセンぜにすきの4種の読み方が存在する。

意味

  1. ぜに。かね。貨幣。金属貨幣。「銭湯・悪銭・金銭・銀銭・古銭・工銭・賽銭(さいせん)・鋳銭・銅銭・米銭・湯銭」
  2. せん。貨幣の単位。100で1。「五銭・十銭」
  3. 《尺貫法》質量の単位。1で1、10で1の重量。3.75g。
銭【じぇじぇ】
[Romaji]jeje

  • [幼児語][方言]ぜぜ(銭)
  • 銭の用法:三貨制度

    三貨制度【さんかせいど】とは、江戸時代における三種の通貨()が流通した貨幣制度。金貨には小判・一分伴、銀貨には丁銀/小玉銀、銭貨には寛永通宝などが用いられた。

    三貨の種類
    ・金貨
    名称
    (りょう)

    (ぶ)

    (しゅ)
    単位 4分 4朱 1朱
    ・銀貨
    名称
    (かん)

    (もんめ)

    (ふん)
    単位 1000匁 10分 1分
    ・銭貨
    名称 貫文
    (かんもん)

    (もん)
    単位 1000文 1文

    銭の用法:尺貫法(重量・質量)

    尺貫法(重量・質量)【しゃっかんほう】とは、尺貫法(しゃっかんほう)は昔の日本で利用していた重量や質量の単位系。計量法により1958年に廃止された。

    尺貫法(重量・質量)の一覧
    単位 単位変換 SI変換
    6.25斤 3.75キログラム
    16両 600グラム
    10匁 37.5グラム
    10分 3.75グラム
    10厘 375ミリグラム
    10毛 37.5ミリグラム
    1毛 3.75ミリグラム

    熟語

    四字熟語

    「銭」の漢字を語中にもつ四字熟語3種を表にまとめる。

    「銭」が入る四字熟語
    一文半銭いちもんはんせん 一紙半銭いっしはんせん 青銭万選せいせんばんせん

    歩銭【ぶせん】

    [経](取引高に応じた一定率の)手数料または報酬。歩合(ブアイ)。
    (単に)手数料または報酬。

    銭/錢【せん】

    [歴]古代から江戸幕末までの貨幣単位。
    一貫(カン)の千分の一。
    「文(モン)」とも呼ぶ。

    銭【じぇじぇ】

    [Romaji]jeje

    [幼児語][方言]ぜぜ(銭)

    銭虫【ぜにむし】

    [俗][病]がんせん(頑癬)
    [動]やすで(ヤスデ、馬陸)

    銭函【ぜにばこ】

    [Romaji]Zenibako

    北海道西部、小樽市(オタルシ)の地名。
    銭函海岸
    [交]ぜにばこえき(銭函駅)

    文字コード

    「銭」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

    「銭」の文字コード一覧
    Unicode 1 U+92AD
    JISX0213 1-33-12
    戸籍統一文字番号 2 458510
    住基ネット統一文字 J+92AD

    文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

    検字番号

    検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

    「銭」の検字番号一覧
    書籍 出版社 検字番号
    角川大字源3 角川書店 10557
    新大字典4 講談社 17770
    新潮日本語漢字辞典5 新潮社 13310
    大漢和辞典6 7 大修館書店 40413
    大漢語林8 大修館書店 12031

    辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

    国語施策

    1946年(昭和21年)11月
    当用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
    1958年(昭和33年)
    学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
    昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
    第5学年の配当漢字として公示される。
    1977年(昭和52年)
    学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
    昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
    第5学年の配当漢字として公示される。
    1981年(昭和56年)10月
    常用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
    1989年(平成元年)
    学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
    平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
    9」に
    第5学年の配当漢字として公示される。
    2010年(平成22年)11月
    改定常用漢字表に掲載
    文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
    2017年(平成29年)
    学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
    令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
    第6学年の配当漢字として公示される。

    まとめ

    「銭」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

    「銭」についての総括
    1. 銭の画数 :14画
    2. 銭の部首 : 金
    3. 銭の読み方:ゼン・セン・ぜに・すき
    4. 銭の意味 :ぜに/かね/貨幣/金属貨幣
    以上で「銭」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

    ウサタロー

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