「雲」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、くも/空に浮かぶくも/天に高く漂うくもなどの意味をもつ漢字。12画の画数をもち、雨部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校2年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「雲」
字体
読み 音読み ウン
訓読み くも
部首 雨部
画数 総画数 12画
部首内画数 雨部4画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検9級
日本語能力検定 JLPT N2

書き方・読み方

書き方

雲_書き方
雲の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、ウンくもの2種の読み方が存在する。

意味

  1. くも。かぶくも。うくも。「雲煙・雲霞(うんか)・雲海・雲際・雲霧・暗雲・彩雲・瑞雲(ずいうん)・青雲・風雲・浮雲・密雲・暮雲・雷雲・暁雲・巻雲(けんうん)・層雲・巻積雲(けんせきうん)・積乱雲・原子雲」
  2. くものようなさま。「雲水・雲集・雲散・星雲・戦雲」
  3. 身分のいさま。「雲客・雲上」
  4. 出雲国(いずものくに)の略称。「雲州」
雲【くも】
  • [気]
  • 英語:クラウド(cloud)。
  • フランス語:ヌアージュ(nuage)。
  • イタリア語:ヌーボラ(nuvola)/ヌーベ(nube)。
  • スペイン語:ヌーベ(nube)。
  • ドイツ語:ボルケ(Wolke)。
  • トルコ語:ブルト(bulut)。
  • 屋根の棟飾(ムナカザリ)の獅子口(シシグチ)の部位。
    正面の山形の綾筋(アヤスジ)の両側にある渦巻き状の文様。ししぐち(獅子口)。
  • 雲の用法:山陰道(行政区画)

    山陰道(行政区画)【さんいんどう】とは、飛鳥時代以降における地域区分および行政区画の一つ。五畿七道の一道に数えられる。
    現在の京都府北部、兵庫県北部、鳥取県、島根県にまたがる地域をさす。

    山陰道の一覧
    山陰道
    律令国名 州名 略字
    丹波国 丹州
    丹後国 丹州
    但馬国 但州
    因幡国 因州
    伯耆国 伯州
    出雲国 雲州
    石見国 石州
    隠岐国 隠州

    熟語

    四字熟語

    「雲」の漢字を語中にもつ四字熟語29種を表にまとめる。

    「雲」が入る四字熟語
    天叢雲剣あめのむらくものつるぎ 雲雨巫山うんうふざん 雲煙過眼うんえんかがん
    雲烟飛動うんえんひどう 雲行雨施うんこううし 雲合霧集うんごうむしゅう
    雲散霧消うんさんむしょう 雲心月性うんしんげっせい 雲中白鶴うんちゅうはっかく
    雲濤煙浪うんとうえんろう 雲容烟態うんようえんたい 開雲見日かいうんけんじつ
    閑雲野鶴かんうんやかく 行雲流水こううんりゅうすい 蛟竜雲雨こうりょううんう
    桟雲峡雨さんうんきょうう 青雲之志せいうんのこころざし 楚夢雨雲そむううん
    大旱雲霓たいかんうんげい 朝雲暮雨ちょううんぼう 白雲孤飛はくうんこひ
    飛竜乗雲ひりゅうじょううん 風雲月露ふううんげつろ 富貴浮雲ふうきふうん
    浮雲朝露ふうんちょうろ 暮雲春樹ぼうんしゅんじゅ 翻雲覆雨ほんうんふくう
    密雲不雨みつうんふう 雷騰雲奔らいとううんぽん

    雲【くも】

    [気] 英語:クラウド(cloud)。
    フランス語:ヌアージュ(nuage)。
    イタリア語:ヌーボラ(nuvola)/ヌーベ(nube)。

    雲座【うんざ】

    [仏]蓮華座の下辺に白雲を配した台座。
    阿弥陀如来(アミダニョライ)や地蔵菩薩などに用いられる。
    「くもざ(雲座)」とも呼ぶ。

    雲沙【うんさ】

    雲(くも)と砂(すな)。
    遠いところ。
    ウンモ(雲母)の漢名。

    雲霞【うんか】

    雲と霞(カスミ)。
    非常に多くの人が群がるさま。物が多く集まるさま。

    雲鑼【うんら】

    [中国語]yunlio

    [楽]中国の民族楽器の一つ。打楽器の一種。
    木製の架に、縦横に三個づつとその上部中央に一個の計10個の枠を作り、その枠の中に音程の異なる10個の銅製の鉦(カネ)を吊り、木製の細い撥(バチ)で打つ演奏するもの。

    文字コード

    「雲」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

    「雲」の文字コード一覧
    Unicode 1 U+96F2
    JISX0213 1-17-32
    戸籍統一文字番号 2 478950
    住基ネット統一文字 J+96F2

    文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

    検字番号

    検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

    「雲」の検字番号一覧
    書籍 出版社 検字番号
    角川大字源3 角川書店 11002
    新大字典4 講談社 18563
    新潮日本語漢字辞典5 新潮社 13869
    大漢和辞典6 7 大修館書店 42235
    大漢語林8 大修館書店 12601

    辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

    国語施策

    1946年(昭和21年)11月
    当用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
    1958年(昭和33年)
    学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
    昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
    第2学年の配当漢字として公示される。
    1977年(昭和52年)
    学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
    昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
    第2学年の配当漢字として公示される。
    1981年(昭和56年)10月
    常用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
    1989年(平成元年)
    学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
    平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
    9」に
    第2学年の配当漢字として公示される。
    2010年(平成22年)11月
    改定常用漢字表に掲載
    文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
    2017年(平成29年)
    学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
    令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
    第2学年の配当漢字として公示される。

    まとめ

    「雲」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

    「雲」についての総括
    1. 雲の画数 :12画
    2. 雲の部首 : 雨
    3. 雲の読み方:ウン・くも
    4. 雲の意味 :くも/空に浮かぶくも/天に高く漂うくも
    以上で「雲」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

    ウサタロー

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