撥とは、弦楽器の弦をはじくため器具/おさめる/治める/はねる/はねかえすなどの意味をもつ漢字。15画の画数をもち、手部に分類される。日本では大学もしくは一般レベルの漢字とされる。
字体 | 撥 | |
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読み | 音読み | ハツ バチ バツ ハチ ボチ |
訓読み | おさ(める) かか(げる) のぞ(く) は(ねる) |
|
部首 | 手部 | |
画数 | 総画数 | 15画 |
部首内画数 | 手部12画 | |
JIS漢字水準 | JIS第2水準 | |
漢字検定 | 漢検1級 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『撥』の字には少なくとも、撥・ 撥・ 撥・ 撥・ 撥・ 撥ねる・ 撥く・ 撥げる・ 撥めるの9種の読み方が存在する。
意味
弦楽器の弦をはじくため器具/おさめる/治める/はねる/はねかえす
熟語
四字熟語
「撥」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。
撥乱反正 |
メバチ/眼撥【めばち】
[魚]スズキ目(Perciformes)サバ科(Scombridae)の海魚。
肉は淡紅色。
「メバチマグロ(眼撥鮪)」とも呼ぶ。
発遣/撥遣【はっけん】
[仏]密教で、修法のため本尊などに迎えていた仏・菩薩を、修法の終りにその本来の場所へ遷(ウツ)し返すこと。
「ほっけん(発遣、撥遣)」とも呼ぶ。
[仏]浄土門で、釈迦が西方浄土(来世)への往生(オウジョウ)を勧め、現世から浄土へ向う往生者を励ますこと。
発条/撥条【ぜんまい】
[英語]spring
[機]うずまき状に曲がった弾力のある鋼鉄性のバネ。「スプリング」とも呼ぶ。ばね(バネ、発条、撥条、弾機)。
目ばちこ/眼撥子【めばちこ】
[俗][病]麦粒腫(バクリュウシュ)の俗称。
ばくりゅうしゅ(麦粒腫)
。
バネ/発条/撥条/弾機【ばね】
[英語]spring
[機]素材の弾性作用を利用した部品の総称。「スプリング」とも呼ぶ。
渦巻きバネは「ぜんまい(発条、撥条)」とも呼ぶ。
文字コード
「撥」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+64A5 |
---|---|
JISX0213 | 1-57-91 |
戸籍統一文字番号 2 | 142840 |
住基ネット統一文字 | J+64A5 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 3565 |
新大字典4 | 講談社 | 5894 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 4305 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 12727 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 4201 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
まとめ
「撥」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「撥」についての総括
- 撥の画数 :15画
- 撥の部首 : 手
- 撥の読み方:ボチ・バツ・バチ・ハツ・ハチ・はねる・のぞく・かかげる・おさめる
- 撥の意味 :弦楽器の弦をはじくため器具/おさめる/治める/はねる/はねかえす
以上で「撥」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
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