槍とは、やり/長い柄の先に刃がついた武器などの意味をもつ漢字。14画の画数をもち、木部に分類される。日本では人名用漢字に定められており、大学もしくは一般レベルの漢字とされる。
字体 | 槍 | |
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読み | 音読み | ソウ ショウ |
訓読み | やり | |
部首 | 木部 | |
画数 | 総画数 | 14画 |
部首内画数 | 木部10画 | |
国語施策 | 人名用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検準1級 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『槍』の字には少なくとも、槍・ 槍・ 槍の3種の読み方が存在する。
意味
やり/長い柄の先に刃がついた武器
熟語
四字熟語
「槍」の漢字を語中にもつ四字熟語2種を表にまとめる。
単槍匹馬 | 兵戈槍攘 |
槍床【やりどこ】
やりぶすま(槍衾)
。
竹槍【たけやり】
竹の幹の先端を斜めに切り落として尖(トガ)らせ、槍とする武器。
使用中に割れないように、また刺さりやすいように、先には油を塗り浸み込ませてある。
第二次世界大戦中、防空演習の一環として、敵のパイロットが落下傘(ラッカサン)で降(オ)りた場合を想定して、竹槍で眉間(ミケン)をつく訓練が行われた。
槍衾【やりぶすま】
一隊の兵が隙間(スキマ)なく並び、槍を構えて突き出すこと。
「槍床(ヤリドコ)」とも呼ぶ。きょばそう(拒馬槍)、やぶすま(矢衾)、ふぁらんくす(ファランクス)。
槍/鑓/鎗【やり】
洋式長槍:[1]らんす(ランス)洋式投げ槍:すぴあ(スピア)
[俗]将棋の香車の俗称。
きょうしゃ(香車)
。
槍ヶ岳【やりがたけ】
[Romaji]Yarigatake/YarigaTake
[地]飛騨(ヒダ)山脈(北アルプス)中央南寄り、長野県と岐阜県の境にある山。標高3,180メートル。その山頂は氷食をうけて槍の穂先に似た尖峰をなし、四方に尾根が分岐、南は穂高岳、北西は三俣蓮華岳に至る。
文字コード
「槍」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+69CD |
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JISX0213 | 1-33-68 |
戸籍統一文字番号 2 | 173040 |
住基ネット統一文字 | J+69CD |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 4422 |
新大字典4 | 講談社 | 7335 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 5351 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 15319 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 5371 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
まとめ
「槍」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 槍の画数 :14画
- 槍の部首 : 木
- 槍の読み方:ソウ・ショウ・やり
- 槍の意味 :やり/長い柄の先に刃がついた武器
ウサタロー