「七」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、なな/ななつ/しち/六の次の数・値・順位/八の前などの意味をもつ漢字。2画の画数をもち、一部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校1年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「七」
字体
読み 音読み シチ
《外》シツ
訓読み なな
なな()
なの
部首 一部
画数 総画数 2画
部首内画数 一部1画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検10級
日本語能力検定 JLPT N5

書き方・読み方

書き方

七_書き方
七の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、シツシチなの七つななつななの5種の読み方が存在する。

意味

  1. なな。ななつ。しち。・順位。。「七五三・七並べ・七福神・七宝(しっぽう)・七堂伽藍(がらん)」
  2. 何度も、何回も。また。ななかい。しちど。ななど。「七転八倒、七転び八起き」

七の用法:大字

大字【だいじ】とは、単純な形をした漢数字を代用した表記手法。商取引などで文字の改竄による詐欺を防止する目的がある。証書を取り交わす際、記載される額面などに利用されている。

大字の種類
大字 れい・ぜろ いち
漢数字
さん よん・し
ろく ・柒しち・なな
はち・や きゅう・く じゅう・とう
弐拾(廿)にじゅう 参拾()さんじゅう 肆拾(卌)しじゅう・よんじゅう
二十 三十 四十
ひゃく せん まん

七の用法:秋の七草

秋の七草【あきのななくさ】とは、秋の野に花をかせる七つの。それぞれに薬効成分を持つ。

秋の七草の一覧
女郎花 おみなえし
尾花 おばな
桔梗 ききょう
撫子 なでしこ
藤袴 ふじばかま
くず
はぎ

七の用法:春の七草

春の七草【はるのななくさ】とは、人日の節句(1月7日)の朝に七種の野草が入った粥を食べる風習。本来は「春の七種(ななくさ)」である。

春の七草の一覧
名称 読み
せり
なずな
御形 ごぎょう
繁縷 はこべら、はこべ
仏の座 ほとけのざ
すずな
蘿蔔 すずしろ

熟語

四字熟語

「七」の漢字を語中にもつ四字熟語13種を表にまとめる。

「七」が入る四字熟語
一死七生いっししちしょう 七十古稀しちじゅうこき 七生報国しちしょうほうこく
七転八起しちてんはっき 七転八倒しちてんばっとう 七顛八倒しちてんばっとう
七堂伽藍しちどうがらん 七歩之才しちほのさい 七里結界しちりけっかい
七珍万宝しっちんまんぽう 七五三縄しめなわ 竹林七賢ちくりんのしちけん
北斗七星ほくとしちせい

七味【しちみ】

[食]七味唐辛子の略称。
しちみとうがらし(七味唐辛子)

七三【しちさん】

しちさんわけ(七三分け)
[劇]歌舞伎(カブキ)・芝居(シバイ)の花道(ハナミチ)で、舞台へ三分、揚げ幕へ七分の位置。
ここで役者が立ち止まって台詞(セリフ)を言ったり見得(ミエ)を切ったり、鼈(スッポン)から現れたりする。すっぽん(鼈)。

七僧【しちそう】

七人の僧。
[仏]法会(ホウエ)で重要な役目を勤める七種の役僧。
講師(コウジ)・読師(トクシ)・呪願師(ジュガンシ)・三礼師(サンライシ)・唄師(バイシ)・散華師(サンゲシ)・堂達(ドウタツ、ドウタチ)の総称。

七慢【しちまん】

[仏]煩悩(ボンノウ)の一種。他者と比較して起こる、七つの驕(オゴ)り高ぶる心。
【1】慢。

七魄【しちはく】

道教で、尸狗・伏矢・雀陰・呑賊・非毒・除穢・臭肺の総称。こんぱく(魂魄)、さんこん(三魂)。

文字コード

「七」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「七」の文字コード一覧
Unicode 1 U+4E03
JISX0213 1-28-23
戸籍統一文字番号 2 000060
住基ネット統一文字 J+4E03

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「七」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 2
新大字典4 講談社 4
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 4
大漢和辞典6 7 大修館書店 6
大漢語林8 大修館書店 4

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第1学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第1学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
1989年(平成元年)
学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
9」に
第1学年の配当漢字として公示される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第1学年の配当漢字として公示される。

まとめ

「七」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「七」についての総括
  1. 七の画数 :2画
  2. 七の部首 : 一
  3. 七の読み方:シツ・シチ・なの・ななつ・なな
  4. 七の意味 :なな/ななつ/しち/六の次の数・値・順位/八の前
以上で「七」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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