「三」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、さん/み/みつ/みっつ/二の次の数・値・順位/四の前などの意味をもつ漢字。3画の画数をもち、一部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校1年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「三」
字体
読み 音読み サン
《外》シン
訓読み
()
みっ()
部首 一部
画数 総画数 3画
部首内画数 一部2画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検10級
日本語能力検定 JLPT N5

書き方・読み方

書き方

三_書き方
三の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、シンサン三つみっつ三つみつの5種の読み方が存在する。

意味

  1. さん。み。みつ。みっつ。・順位。。「三役・三春の行楽」
  2. 三度。みたび。「三振・再三」「三顧(さんこ)の礼」「三思してする」
  3. 三味線で一番高い。「三の糸」
  4. み「三(さん)」の和語。「三声にぶ」
  5. 野球の三塁。三塁手。サード。「三飛・三遊間」

三の用法:大字

大字【だいじ】とは、単純な形をした漢数字を代用した表記手法。商取引などで文字の改竄による詐欺を防止する目的がある。証書を取り交わす際、記載される額面などに利用されている。

大字の種類
大字 れい・ぜろ いち
漢数字
さん よん・し
ろく ・柒しち・なな
はち・や きゅう・く じゅう・とう
弐拾(廿)にじゅう 参拾()さんじゅう 肆拾(卌)しじゅう・よんじゅう
二十 三十 四十
ひゃく せん まん

三の用法:東海道(行政区画)

東海道(行政区画)【とうかいどう】とは、飛鳥時代以降における地域区分および行政区画の一つ。五畿七道の一道に数えられる。
現在の茨城県、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県、愛知県、三重県にまたがる地域をさす。

東海道の一覧
東海道
律令国名 州名 略字
伊賀国 伊州
伊勢国 勢州
志摩国 志州
尾張国 尾州
三河国 三州
参州

遠江国 遠州
駿河国 駿州 駿
伊豆国 豆州
甲斐国 甲州
相模国 相州
武蔵国 武州
安房国 房州
安州

上総国 総州
下総国 総州
常陸国 常州

三の用法:片仮名

片仮名【かたかな】とは、カタカナの由来・起源となった漢字。漢字を早く小さく書くために片仮名が生まれた。

カタカナと元の漢字
行/段 ア段 イ段 ウ段 エ段 オ段
ア行
カ行
サ行
タ行
ナ行
ハ行
マ行
ヤ行
ラ行
ワ行

三の用法:守備位置(野球)

守備位置(野球)【しゅびいち】とは、野球で使われる守備位置。ポジション。

《野球》守備位置の種類
守備位置 略字 カタカナ英語
投手 ピッチャー
捕手 キャッチャー
一塁手 ファースト
二塁手 セカンド
三塁手 サード
遊撃手 ショート
左翼手 レフト
中堅手 センター
右翼手 ライト

熟語

四字熟語

「三」の漢字を語中にもつ四字熟語58種を表にまとめる。

「三」が入る四字熟語
一字三礼いちじさんらい 一日三秋いちじつさんしゅう 一読三嘆いちどくさんたん
一刀三礼いっとうさんらい 一筆三礼いっぴつさんらい 韋編三絶いへんさんぜつ
益者三楽えきしゃさんごう 益者三友えきしゃさんゆう 九夏三伏きゅうかさんぷく
君子三戒くんしさんかい 狡兎三窟こうとさんくつ 歳寒三友さいかんのさんゆう
再三再四さいさんさいし 作史三長さくしのさんちょう 作文三上さくぶんさんじょう
三衣一鉢さんえいっぱち 三界無安さんがいむあん 三界無宿さんがいむしゅく
三界流転さんがいるてん 三角関係さんかくかんけい 三寒四温さんかんしおん
三跪九叩さんききゅうこう 三釁三浴さんきんさんよく 三綱五常さんこうごじょう
三顧之礼さんこのれい 三思九思さんしきゅうし 三思後行さんしこうこう
三従四徳さんじゅうしとく 三十六計さんじゅうろっけい 三草二木さんそうにもく
三蔵法師さんぞうほうし 三段論法さんだんろんぽう 三拝九拝さんぱいきゅうはい
三百代言さんびゃくだいげん 三平二満さんぺいじまん 三位一体さんみいったい
三面六臂さんめんろっぴ 三令五申さんれいごしん 七五三縄しめなわ
熟読三思じゅくどくさんし 入木三分じゅぼくさんぶ 贅沢三昧ぜいたくざんまい
草廬三顧そうろさんこ 損者三友そんしゃさんゆう 朝三暮四ちょうさんぼし
読書三到どくしょさんとう 読書三昧どくしょざんまい 読書三余どくしょさんよ
南無三宝なむさんぼう 二人三脚ににんさんきゃく 念仏三昧ねんぶつざんまい
風流三昧ふうりゅうざんまい 北窓三友ほくそうのさんゆう 三日坊主みっかぼうず
無二無三むにむさん 孟母三遷もうぼさんせん 約法三章やくほうさんしょう
六韜三略りくとうさんりゃく

三田【みた】

[Romaji]Mita

東京都港区中南部の地名。1~5丁目。
慶応義塾大学や各国大使館などがある。

三毛【みけ】

[哺]みけねこ(三毛猫)

三方【みかた】

[Romaji]Mikata

みかたぐん(三方郡)
みかたちょう(三方町)

三座【さんざ】

[歴][劇]えどさんざ(江戸三座)

三世【さんぜ】

[仏]前世(前生<ゼンジョウ>)・現世(今生<コンジョウ>)・来世(来生<ライショウ>)の総称。
親・子・孫の三世代。
「さんせい(三世)」とも呼ぶ。

文字コード

「三」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「三」の文字コード一覧
Unicode 1 U+4E09
JISX0213 1-27-16
戸籍統一文字番号 2 000130
住基ネット統一文字 J+4E09

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「三」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 5
新大字典4 講談社 11
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 9
大漢和辞典6 7 大修館書店 12
大漢語林8 大修館書店 10

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第1学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第1学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
1989年(平成元年)
学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
9」に
第1学年の配当漢字として公示される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第1学年の配当漢字として公示される。

まとめ

「三」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「三」についての総括
  1. 三の画数 :3画
  2. 三の部首 : 一
  3. 三の読み方:シン・サン・みっつ・みつ・み
  4. 三の意味 :さん/み/みつ/みっつ/二の次の数・値・順位/四の前
以上で「三」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

おねがい
誤字/脱字/間違い/その他ミスを見つけた方は、お問合せまでご連絡のほど宜しくお願いします。