尾とは、お/動物の尻から長く伸びたものなどの意味をもつ漢字。7画の画数をもち、尸部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校在学中レベルの漢字とされる。
字体 | 尾 | |
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読み | 音読み | ビ 《外》ミ |
訓読み | お | |
部首 | 尸部 | |
画数 | 総画数 | 7画 |
部首内画数 | 尸部4画 | |
国語施策 | 常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検4級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
目次
書き方・読み方
書き方
読み方
『尾』の字には少なくとも、尾・ 尾・ 尾の3種の読み方が存在する。
意味
- お。動物の尻から長く伸びたもの。「尾髪・尾骨・牛尾・鳳尾・尻尾(しっぽ)」
- 後ろ。終わり。末。対義語:首「尾行・尾灯・尾翼・圧尾・語尾・最尾・紙尾・首尾・終尾・船尾・大尾・年尾・末尾」
- 動物の雌雄がつるむ。「交尾」
- 魚の数を数える語。「一尾・尾数」
- 尾張国(おわりのくに)の略称。「尾州・濃尾」
- 尾宿。二十八宿の一つ。あしたれぼし。
尾の用法:二十八宿
二十八宿【にじゅうはっしゅく】とは、古代中国発祥の星座区分。黄道(太陽の道)を二十八に分けて天文学・占星術に活用した。
四象 | 七宿 | ||||||
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第一宿 | 第二宿 | 第三宿 | 第四宿 | 第五宿 | 第六宿 | 第七宿 | |
東方青龍 | 角 | 亢 | 氐 | 房 | 心 | 尾 | 箕 |
北方玄武 | 斗 | 牛 | 女 | 虚 | 危 | 室 | 壁 |
西方白虎 | 奎 | 婁 | 胃 | 昴 | 畢 | 觜 | 参 |
南方朱雀 | 井 | 鬼 | 柳 | 星 | 張 | 翼 | 軫 |
尾の用法:平水韻
平水韻【へいすいいん】とは、《中国》漢詩において押韻(韻を踏む)ために用いられる106の韻。一般的に「詩韻(しいん)」を意味する平水韻は、中古音の音韻体系を表すものとして用いられてきた。
平声 | 上平声 | 東 | 冬 | 江 | 支 | 微 | 魚 | 虞 | 齊 |
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佳 | 灰 | 眞 | 文 | 元 | 寒 | 刪 | |||
下平声 | 先 | 蕭 | 肴 | 豪 | 歌 | 麻 | 陽 | 庚 | |
青 | 蒸 | 尤 | 侵 | 覃 | 鹽 | 咸 | |||
上声 | 董 | 腫 | 講 | 紙 | 尾 | 語 | 麌 | 薺 | |
蟹 | 賄 | 軫 | 吻 | 阮 | 旱 | 潸 | 銑 | ||
篠 | 巧 | 皓 | 哿 | 馬 | 養 | 梗 | 迥 | ||
有 | 寢 | 感 | 琰 (儉) |
豏 | |||||
去声 | 送 | 宋 | 絳 | 寘 | 未 | 御 | 遇 | 霽 | |
泰 | 卦 | 隊 | 震 | 問 | 願 | 翰 | 諫 | ||
霰 | 嘯 | 效 | 號 | 箇 | 禡 | 漾 | 敬 | ||
徑 | 宥 | 沁 | 勘 | 艶 | 陷 | ||||
入声 | 屋 | 沃 | 覺 | 質 | 物 | 月 | 曷 | 黠 | |
屑 | 藥 | 陌 | 錫 | 職 | 緝 | 合 | 葉 | ||
洽 |
尾の用法:東海道(行政区画)
東海道(行政区画)【とうかいどう】とは、飛鳥時代以降における地域区分および行政区画の一つ。五畿七道の一道に数えられる。
現在の茨城県、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県、愛知県、三重県にまたがる地域をさす。
東海道 | ||
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律令国名 | 州名 | 略字 |
伊賀国 | 伊州 | 伊 |
伊勢国 | 勢州 | 勢 |
志摩国 | 志州 | 志 |
尾張国 | 尾州 | 尾 |
三河国 | 三州参州 | 三参 |
遠江国 | 遠州 | 遠 |
駿河国 | 駿州 | 駿 |
伊豆国 | 豆州 | 豆 |
甲斐国 | 甲州 | 甲 |
相模国 | 相州 | 相 |
武蔵国 | 武州 | 武 |
安房国 | 房州安州 | 房安 |
上総国 | 総州 | 総 |
下総国 | 総州 | 総 |
常陸国 | 常州 | 常 |
熟語
四字熟語
「尾」の漢字を語中にもつ四字熟語5種を表にまとめる。
曳尾塗中 | 狗尾続貂 | 首尾一貫 |
蒼蠅驥尾 | 尾生之信 |
馬尾【ばび】
[ラ]caudaequina
[医]脊髄下部から下方に伸び、仙骨(センコツ)に至る神経の束。ラテン語の”cauda(尻尾)equina(馬の)”から。
馬尾神経、馬尾症候群
。
馬尾【ばび】
[中国語]mayi
ウマ(馬)の尾。
ウマの尻尾の毛・馬素(バス)。
ばす(馬素、馬尾毛)
。
尾骨【びこつ】
[英語]coccyx
[医]「尾(「骨」偏+「(「低」-「人」偏)」)骨(ビテイコツ)」、「尾閭骨(ビリョコツ)」とも、俗に「亀の尾(オ)」とも呼ぶ。。
尾籠【びろう】
無礼・不敬。
きたなく、けがらわしいこと。人前で言うにはばかること。
麈尾【しゅみ】
[仏]ほっす(払子、拂子)
。
文字コード
「尾」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+5C3E |
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JISX0213 | 1-40-88 |
戸籍統一文字番号 2 | 086950 |
住基ネット統一文字 | J+5C3E |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 2180 |
新大字典4 | 講談社 | 3689 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 2694 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 7650 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 2658 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
まとめ
「尾」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 尾の画数 :7画
- 尾の部首 : 尸
- 尾の読み方:ミ・ビ・お
- 尾の意味 :お/動物の尻から長く伸びたもの
ウサタロー