「上」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

上とは、位や地位、身分が他より高い／優れているなどの意味をもつ漢字。3画の画数をもち、一部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校1年生修了レベルの漢字とされる。

書き方・読み方

書き方

読み方

『上』の字には少なくとも、上ジョウ・ 上ショウ・ 上ほとり・ 上るのぼる・ 上せるのぼせる・ 上すのぼす・ 上るたてまつる・ 上かみ・ 上うわ・ 上うえ・ 上げるあげる・ 上がるあがるの12種の読み方が存在する。

意味

1. 位や地位、身分が他より高い。優れている。対義語：下
   • ジョウ。「上位・上官・上級・上空・上司・上席・上層・上方・上流・以上・雲上・屋上・机上・頭上」
   • ショウ。「上人(しょうにん)」
2. あげる。あがる。高い所へ昇る。
   • ジョウ。「上昇・上騰・逆上・炎上・凍上・浮上・口上・計上」
3. のる。乗せる。提出する。奉る。
   • ジョウ。「上映・上演・上告・上書・上船・上訴・謹上・言上・参上・進上・呈上(ていじょう)・返上・一筆啓上」
4. 価値がある。品が良い。成果がある。
   • ジョウ。「上々・上等・上品・上出来」
5. おもて。表面。表立った所。
   • ジョウ。「上衣(じょうい)・上面・海上・紙上・図上・水上」
6. ほとり。中心、または近い所。辺り。
   • ジョウ。「河上・湖上・江上・途上・道上・路上」
7. 中央の地に向かう。北の方へ行く。
   • ジョウ。「上京・上洛(じょうらく)・北上・東上」
8. 都、都市方面、皇居、都に近い土地。
   • かみ。「上方(かみがた)・上野国(かみつけのくに)」
9. 関連する問題の範囲として。
   • ジョウ。「史上・世上・物上・学術上・教育上・政治上・理論上」
10. ～の点で。～に関することで。
    • ジョウ。「一身上・都合上・名目上」
    • ショウ。ジョウ。「身上」
11. 台所に対し奥向きの方。
    • カミ。「上女中」
12. 時間・順序・物事の流れの中で先の方の期間。二もしくは三に区切った中での先頭。類義語：前
    • ジョウ。「上巻・上記・上述・上旬・上編・上略」
13. 目上の者を言う時に添える語。
    • うえ。「兄上・姉上・父上・母上」
14. 漢字音の四声のひとつ。
    • ジョウ。「上声(じょうしょう)・平上去入」
15. 邦楽で音高や調子の高い音。類義語：甲
    • かり。かる。「減上(かるめる)・上下(めりかり)」
16. 主君や貴人、旅館などの女主人に対する尊称である。
    • かみ。「御上」

上の用法：四声

四声【しせい】とは、中国語の韻(声の響き)を四種類に分類した音韻体系。上声・去声・入声の三声は、まとめて仄声(そくしょう)と呼ばれる。

上の用法：東山道(行政区画)

東山道(行政区画)【とうさんどう】とは、飛鳥時代以降における地域区分および行政区画の一つ。五畿七道の一道に数えられる。
現在の青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、栃木県、群馬県、長野県、岐阜県、滋賀県にまたがる地域をさす。

熟語

四字熟語

「上」の漢字を語中にもつ四字熟語15種を表にまとめる。

蹴上【けあげ】

[Romaji]Keage

京都府京都市の南東、東山区(ガシヤマク)北端の一地区。
旧東海道が山科から京都市中に入る交通の要地。
琵琶湖疏水の水を利用する上水道の浄水池がある。

最上【もがみ】

[Romaji]Mogami

矢上【やがみ】

[Romaji]Yagami

神奈川県川崎市東部、幸区(サイワイク)の地名。
慶応大学矢上キャンパスなどがある。
。

上野【あがの】

[Romaji]Agano

福岡県中東部、田川郡(タガワグン)福智町(フクチマチ)の地名。あがのやき(上野焼)。
旧住所は田川郡赤池町(アカイケマチ)上野。

上手【かみて】

上(カミ)の方。上座の方。
地勢的に高い方。

文字コード

「上」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁／団体／組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典／漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

まとめ

「上」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。