異体字「奧」については「奧(漢字)」をご覧ください。
奥とは、おくの部屋/おくまった所/深い場所などの意味をもつ漢字。12画の画数をもち、大部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校在学中レベルの漢字とされる。
字体 | 奥 | |
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読み | 音読み | 《外》イク 《外》ユウ 《外》サン 《外》オク 《高》オウ |
訓読み | おく 《外》くま |
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部首 | 大部 | |
画数 | 総画数 | 12画 |
部首内画数 | 大部9画 | |
国語施策 | 常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検4級 | |
日本語能力検定 | JLPT N2 |
字体 | 奧 |
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画数 | 13画 |
Unicode | U+5967 |
JISX0213 | 1-52-92 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『奥』の字には少なくとも、奥・ 奥・ 奥・ 奥・ 奥・ 奥・ 奥の7種の読み方が存在する。
意味
- おくの部屋。おくまった所。深い場所。反義語:表「奥地・胸奥・内奥・堂奥」
- おく深くて意味のある。知り難いこと。「奥義・奥旨・奥妙・秘奥・深奥・蘊奥(うんのう)」
- 陸奥国(むつのくに)の略称。「奥州(オウシュウ)」
奥の用法:東山道(行政区画)
東山道(行政区画)【とうさんどう】とは、飛鳥時代以降における地域区分および行政区画の一つ。五畿七道の一道に数えられる。
現在の青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、栃木県、群馬県、長野県、岐阜県、滋賀県にまたがる地域をさす。
東山道 | ||
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律令国名 | 州名 | 略字 |
近江国 | 近州 | 近 |
美濃国 | 濃州 | 濃 |
飛騨国 | 飛州 | 飛 |
信濃国 | 信州 | 信 |
上野国 | 上州 | 上 |
下野国 | 野州 | 野 |
陸奥国 | 奥州陸州 | 奥陸 |
出羽国 | 羽州 | 羽 |
熟語
陸奥【むつ】
[Romaji]Mutsu
[歴]旧国名。旧陸奥の一国。現在の青森県全体と、岩手県の西北部の一部。奥山【おくやま】
[Romaji]okuyama/Okuyama
人里(ヒトザト)離れた奥深い山。
「深山(ミヤマ)」、「奥山(シンザン)」とも呼ぶ。
⇔とやま(外山)、はやま(端山)
東京都台東区浅草2丁目(旧浅草公園第四区)、金竜山浅草寺の裏側にあたる地区の俗称。
陸奥【みちのく】
[Romaji]Michinoku
[歴]「むつ(陸奥)」、「奥州(オウシュウ)」とも呼ぶ。出羽(デワ)と併称して「奥羽(オオウ)」、「陸羽(リクウ)」と呼ぶ。
。
奥戸【おこっぺ】
[Romaji]Okoppe
青森県下北郡(シモキタグン)大間町(オオママチ)の地名。
奥戸川
北海道網走支庁(アバシリシチョウ)紋別郡(モクベツグン)には興部町(オコッペチョウ)がある。
。
晩生/奥手【おくて】
[農]おくて(晩稲、晩生)
[農]一番遅く生長したり、開花したり、実が成熟する作物の品種。おそざき(遅咲き)、わせ(早生)、なかて(中手)。
(転じて)子供などが肉体的・精神的に成長が遅いこと。
文字コード
「奥」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+5965 |
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JISX0213 | 1-17-92 |
戸籍統一文字番号 2 | 068570 |
住基ネット統一文字 | J+5965 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 1786 |
新大字典4 | 講談社 | 3031 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 2223 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 5981 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 2165 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
まとめ
「奥」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 奥の画数 :12画
- 奥の部首 : 大
- 奥の読み方:ユウ・サン・オク・オウ・イク・くま・おく
- 奥の意味 :おくの部屋/おくまった所/深い場所
ウサタロー