「下」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、位や地位、身分が他より低い/卑しいものなどの意味をもつ漢字。3画の画数をもち、一部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校1年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「下」
字体
読み 音読み

《外》
訓読み (りる)
(ろす)
くだ(さる)
くだ()
くだ()
(がる)
(げる)
した
しも
《中》もと
部首 一部
画数 総画数 3画
部首内画数 一部2画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検10級
日本語能力検定 JLPT N5

書き方・読み方

書き方

下_書き方
下の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、もとしもした下げるさげる下がるさがる下るくだる下すくだす下さるくださる下ろすおろす下りるおりるの13種の読み方が存在する。

意味

  1. や地位、身分がよりい。しいもの。対義語:
    • カ。「下位・下級・下弦・下士・下情・下層・下婢(かひ)・下風・下方・下流・以下・机下・山下・天下・眼下・階下・城下・地下・廊下・形而下(けいじか)」
    • ゲ。「下作・下策・下司(げす)・下衆(げす)・下種(げす)・下女・下男・下人・下郎・凡下」
  2. 価値がない。がない。
    • ゲ。「下等・下品・下劣」
  3. くだる。くだす。さげる。りる。とす。
    • カ。「下降・下筆・下付・下命・下問・却下・沈下・滴下・投下・放下・落下」
  4. から影響をける地位・。もと。すそ。
    • カ。「管下・麾下(きか)・県下・言下(げんか)・時下・膝下(しっか)・都下・灯下・配下・府下・部下・目下・門下・支配下」
  5. れない。れる。
    • カ。「意識下・水面下」
  6. 時間・順序・物事でれるつまたはつあるうちの最後。類義語:
    • カ。「下記」
    • ゲ。「下巻・下旬・下編」
  7. 中央から地方へゆく。官庁などから民間へる。く。
    • カ。「西下(さいか)・南下」
    • ゲ。「下向(げこう)・下野(げや)」
  8. おろす。りおろす。類義語:
    • お。「大根下ろし・山葵下ろし・大蒜下ろし」
  9. える敬称。
    • カ。「閣下・貴下・猊下(げいか)・殿下・陛下」
  10. 邦楽で音高/調子の。類義語:
    • めり。める。「上下(かるめる)」

熟語

四字熟語

「下」の漢字を語中にもつ四字熟語19種を表にまとめる。

「下」が入る四字熟語
下意上達かいじょうたつ 下学上達かがくじょうたつ 夏下冬上かかとうじょう
瓜田李下かでんりか 脚下照顧きゃっかしょうこ 急転直下きゅうてんちょっか
月下推敲げっかすいこう 月下老人げっかろうじん 上意下達じょういかたつ
上下一心しょうかいっしん 上下天光しょうかてんこう 上行下効じょうこうかこう
臍下丹田せいかたんでん 対症下薬たいしょうかやく 天下一品てんかいっぴん
天下太平てんかたいへい 天下泰平てんかたいへい 天下無敵てんかむてき
百下百全ひゃっかひゃくぜん

下駄【げた】

[服]木製の履物(ハキモノ)の一種。
木の台(板)の下面に二枚の歯を付け、前と左右に穴を開けて鼻緒(ハナオ)をすげ、その鼻緒を足の第一指(親指)と第二指の間にはさみ入れて履(ハ)くもの。
差歯(サシバ)のほかに、一つの木材から歯の付いた状態に刳(ク)り抜くこと(連歯<レンシ>、刳歯<クリバ>)もある。

部下【ぶか】

「手下(テシタ、テカ)」とも呼ぶ。

手下【てか】

てした(手下)

下呂【げろ】

[Romaji]Gero

げろし(下呂市)
[交]げろえき(下呂駅)
[古]げろちょう(下呂町)

下士【かし】

[国]下士官の略称。
かしかん(下士官)
[漢][歴]([中国語]xiashi)周代の士の階級で、上士(shangshi)・中士(zhongshi)の下の最下級の位。また、その階級の人。

文字コード

「下」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「下」の文字コード一覧
Unicode 1 U+4E0B
JISX0213 1-18-28
戸籍統一文字番号 2 000150
住基ネット統一文字 J+4E0B

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「下」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 4
新大字典4 講談社 13
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 7
大漢和辞典6 7 大修館書店 14
大漢語林8 大修館書店 8

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第1学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第1学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
1989年(平成元年)
学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
9」に
第1学年の配当漢字として公示される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第1学年の配当漢字として公示される。

まとめ

「下」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「下」についての総括
  1. 下の画数 :3画
  2. 下の部首 : 一
  3. 下の読み方:ゲ・カ・ア・もと・しも・した・さげる・さがる・くだる・くだす・くださる・おろす・おりる
  4. 下の意味 :位や地位、身分が他より低い/卑しいもの
以上で「下」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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