品とは、しな/しなもの/ある用途のために形がある物などの意味をもつ漢字。9画の画数をもち、口部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校3年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 品 | |
---|---|---|
読み | 音読み | ヒン 《外》ホン |
訓読み | しな | |
部首 | 口部 | |
画数 | 総画数 | 9画 |
部首内画数 | 口部6画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検8級 | |
日本語能力検定 | JLPT N4 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『品』の字には少なくとも、品・ 品・ 品の3種の読み方が存在する。
意味
- しな。しなもの。ある用途のために形がある物。「遺品・逸品・佳品・景品・珍品・盗品・納品・廃品・備品・物品・名品・洋品・薬品」
- 物が持つ値打ち。等級。「品位・品格・品質」
- 品定めをする。良し悪しを決める。「品評」
- 種類分け。評価をする。「品詞・品種・品目・品類」
- 《律令制》親王・内親王に叙せられた位。ホン。「品位(ほんい)・品封(ほんぷ)・一品(いっぽん)・叙品(じょほん)・無品(むほん/むぼん)」
- 《仏教》極楽浄土の階級。ホン。「九品浄土(くほんじょうど)・上品上生」
- 《仏教》仏典に記された章節の項目。ホン。「序品(じょほん)・道品」
- 品【ほん】
-
- 書物の章や段を示す語。
- [仏]階級を示す語。
- 上品(ジョウボン)、中品(チュウボン)、下品(ゲボン)、九品(クホン)
- 親王の位階で、一品から四品までの4等がある。
位のないのを「無品(ムホン)」という。- 位階を示す語。
熟語
四字熟語
「品」の漢字を語中にもつ四字熟語3種を表にまとめる。
九品蓮台 | 天下一品 | 品行方正 |
品【ほん】
書物の章や段を示す語。
[仏]階級を示す語。
上品(ジョウボン)、中品(チュウボン)、下品(ゲボン)、九品(クホン)
親王の位階で、一品から四品までの4等がある。
部品【ぶひん】
[英語]parts
[機]機械・器具などの製品を組み立てるのに使われる個々の物品。「部分品」、「パーツ」とも呼ぶ。
再利用:参照かにばらいず(カニバライズ)
。
宇品【うじな】
[Romaji]Ujina
広島県広島市南部、広島港を含む南区の地域名。
宇品海岸(ウジナカイガン)・宇品神田(ウジナカンダ)・宇品御幸(ウジナミユキ)・宇品東(ウジナヒガシ)・宇品西(ウジナニシ)・宇品町(ウジナマチ)がある。
[地]うじなじま(宇品島)
[古][地]広島港の古称・通称。
無品【むほん】
親王(シンノウ)で位を持たないこと。
「無品親王」ともいう。
「品」は親王の位階で、一品から四品までの4等がある。
九品【くほん】
[仏]極楽往生(ゴクラクオウジョウ)する者の九つの階級。上品(ジョウボン)・中品(チュウボン)・下品(ゲボン)の三階級に分け、さらにそれぞれを上生(ジョウショウ)・中生(チュウジョウ)・下生(ゲショウ)に三分する。上品上生が最高で、下品下生が最低。
文字コード
「品」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+54C1 |
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JISX0213 | 1-41-42 |
戸籍統一文字番号 2 | 041220 |
住基ネット統一文字 | J+54C1 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 1195 |
新大字典4 | 講談社 | 1938 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 1443 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 3581 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 1415 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。
第3学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。
第3学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。
第3学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「品」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「品」についての総括
- 品の画数 :9画
- 品の部首 : 口
- 品の読み方:ホン・ヒン・しな
- 品の意味 :しな/しなもの/ある用途のために形がある物
以上で「品」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
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