音とは、おと/聴覚でとらえる空気の震え/響き/音楽/ふしなどの意味をもつ漢字。9画の画数をもち、音部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校1年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 音 | |
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読み | 音読み | オン 《中》イン |
訓読み | おと ね 《外》たよ(り) |
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部首 | 音部 | |
画数 | 総画数 | 9画 |
部首内画数 | 音部0画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検10級 | |
日本語能力検定 | JLPT N4 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『音』の字には少なくとも、音・ 音・ 音・ 音り・ 音の5種の読み方が存在する。
意味
- おと。聴覚でとらえる空気の震え。響き。音楽。ふし。「音階・音頭・音符・音階・音楽・音曲」
- こえ。言葉の音声要素。漢字音の頭子音。対義語:韻「音韻・音声・濁音・短音・長音・発音」
- おん。漢字の読み。日本語の中国語系漢字の字音。対義語:訓「音訓・音訳・漢音・呉音・唐音」
- 知らせ。便り。心が通じあう。訪れ。消息。「音物(いんもつ)・音信・音書・音問・福音・無音・訃音」
- 五音の総称。
- 八音の総称。
音の用法:八音
八音【はちおん】とは、中国古来における楽器の種別。素材を基に体系づけられており、全ての楽器は八種の素材から成ると考えられてきた。
八音 | 素材 | 楽器 |
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金 | 金属 | 銅鑼(ドラ)・鈴 |
石 | 石 | 石琴・編磬 |
糸 | 絹糸 | 琴・箏 |
竹 | 竹 | 竹笛・洞簫 |
匏 | 瓜・ひょうたん | 笙・竽(ウ) |
土 | 土・陶器 | 土笛・塤(シュン) |
革 | 動物の皮・革 | 鼓・建鼓 |
木 | 木 | 木琴・拍板 |
音の用法:五声・五聲
五声・五聲【ごせい】とは、古代中国の音楽で使われる五つの音の高さ/音階。現代では五音(ごいん・ごおん)としても用いられる。五行に通ずる。
五行 | 木 | 火 | 土 | 金 | 水 |
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五声 | 角 | 徴 | 宮 | 商 | 羽 |
熟語
四字熟語
「音」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。
不協和音 |
和音【わおん】
[英語]chord
[楽]協和音(consonance)と不協和音(dissonance)がある。Ⅰの和音:ドミソ。
Ⅱの和音:レファラ。
市音【しおん】
[俗][楽]大阪市音楽団の略称。
。
音戸【おんど】
[Romaji]Ondo
おんどちょう(音戸町)
。
訃音【ふいん】
死んだという知らせ。
「訃告(フコク)」、「訃報(フホウ)」、「訃信(フシン)」とも呼ぶ。
。
呉音【ごおん】
[言]日本における漢字音の一種。
6世紀ころから朝鮮半島を経由して伝来したとみられる、中国の揚子江(ヨウスコウ)下流域(呉の地方)を中心とした南方系の発音。
平安時代に漢音(カンオン)が伝わり、平安中期以降には漢音(カラゴエ)(正音)に対して、「呉音」、「わおん(和音、倭音)」、「やまとごえ(和音、倭音)」、「百済音(クダラオン)」と呼ばれるようになったもの。
文字コード
「音」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+97F3 |
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JISX0213 | 1-18-27 |
戸籍統一文字番号 2 | 490110 |
住基ネット統一文字 | J+97F3 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 11195 |
新大字典4 | 講談社 | 18903 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 14100 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | |
大漢語林8 | 大修館書店 | 12788 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
第2学年の配当漢字として公示される。
第1学年の配当漢字として公示される。
第1学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「音」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 音の画数 :9画
- 音の部首 : 音
- 音の読み方:オン・イン・ね・たより・おと
- 音の意味 :おと/聴覚でとらえる空気の震え/響き/音楽/ふし
ウサタロー