「土」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

土とは、つち／どろ／地面／大地などの意味をもつ漢字。3画の画数をもち、土部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校1年生修了レベルの漢字とされる。

書き方・読み方

書き方

読み方

『土』の字には少なくとも、土ド・ 土ト・ 土テ・ 土ツ・ 土タ・ 土ズ・ 土ケ・ 土カ・ 土つちの9種の読み方が存在する。

意味

1. つち。どろ。地面。大地。「土器・土壌・土質・土石・土蔵・土足・土俵・土木・土塀・土間(どま)・客土(かくど)・作土・出土・泥土・粘土・糞土(ふんど)・沃土(よくど)・腐葉土」
2. 草木が生育する場所。地。「土地(とち)」
3. くに。領地。人が住む場所。住みついている。「穢土(えど)・王土・郷土・荒土・国土・焦土・浄土・寸土・本土・風土・辺土・冥土(めいど)・楽土・領土・土着・土豪・土人・土俗・土民」
4. 土耳古(トルコ)の略称。「日土」
5. 八音の一つ。
6. 七曜の一つ。「土曜」
7. 土佐国(とさのくに)の略称。「土州」
8. 五行の第三位。十干の戊と己、方位の中、季節の土用、色の黄に配する。

土の用法：五味

五味【ごみ】とは、中国における五つの味。舌で感じる食べ物の味の種類。五行に通ずる。

土の用法：五経

五経【ごけい】とは、《中国》儒教において重要視される五種の経典資料。失われたとされる音楽経典の「楽」を含めた場合には六経(りっけい)とされる。五行に通ずる。

土の用法：八音

八音【はちおん】とは、中国古来における楽器の種別。素材を基に体系づけられており、全ての楽器は八種の素材から成ると考えられてきた。

土の用法：五方

五方【ごほう】とは、五つの方角。東西南北の方位に中央が加わる。五行に通ずる。

土の用法：五徳

五徳【ごとく】とは、儒教で重要視される道徳意識。「仁義礼智信」とも。五徳を持つことで人間関係を円滑化できるという教え。日本の飛鳥時代に制定された冠位十二階(徳・仁・礼・信・義・智)に影響を与えたとされる。五常とも。

土の用法：五臓六腑

五臓六腑【ごぞうろっぷ】とは、人間の内臓の総称。東洋医学を基に分類した人体の働きや機能。六腑の三焦を除外して「五腑」とする場合もある。五行に通ずる。

土の用法：五官・五感

五官・五感【ごかん】とは、外界から受け取った刺激を感知するための五つの感覚器官、および五つの感覚意識。五行に通ずる。実生活における感覚から「舌」の代わりに「皮膚/皮」や「眉」、「心」を五官とする場合もある。

土の用法：五行

五行【ごぎょう】とは、古代中国の自然哲学の思想。万物は五種の素(元素)から成り立つという考え。人々の思想や生活に多大な影響を与えた。

土の用法：五声・五聲

五声・五聲【ごせい】とは、古代中国の音楽で使われる五つの音の高さ/音階。現代では五音(ごいん・ごおん)としても用いられる。五行に通ずる。

土の用法：十干

十干【じっかん】とは、十二支と共に使われた古代中国の暦法。時代と共に陰陽五行思想と結びつき、角度・順序・方位も表すようになった。現代日本では契約書などで双方を表す際、「甲」「乙」と呼ぶことで使われている。十天干(じっかんてん)とも。

土の用法：南海道(行政区画)

南海道(行政区画)【なんかいどう】とは、飛鳥時代以降における地域区分および行政区画の一つ。五畿七道の一道に数えられる。
現在の香川県、徳島県、愛媛県、高知県、三重県熊野地方、和歌山県、淡路島にまたがる地域をさす。

土の用法：七曜

七曜【しちよう】とは、太陽・月・五星から成る系を七曜星、それを暦の週日に配したものが七曜日。明治初期に太陽暦と共に「曜日」として日本に普及した。

熟語

四字熟語

「土」の漢字を語中にもつ四字熟語16種を表にまとめる。

土司【どし】

[中国語]tusi

宇土【うと】

[Romaji]Uto

苦土【くど】

[ドイツ語]Bittererde

土呂【とろ】

[Romaji]Toro

土佐【とさ】

[Romaji]Tosa

文字コード

「土」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁／団体／組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典／漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

まとめ

「土」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。