「仁」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、思いやり/情け/いつくしみなどの意味をもつ漢字。4画の画数をもち、人部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校6年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「仁」
字体
読み 音読み ジン
《外》ニン
《中》
訓読み
部首 人部
画数 総画数 4画
部首内画数 人部2画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検5級
日本語能力検定 JLPT N1

書き方・読み方

書き方

仁_書き方
仁の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、ニンジンの3種の読み方が存在する。

意味

  1. いやり。け。いつくしみ。「仁愛・仁義・仁術・仁道・仁徳」
  2. う対象となる。「仁兄・御仁」
  3. 果物の。「杏仁(あんにん/きょうにん)・桃仁(とうにん)・梅仁(ばいにん)」
  4. 《儒教》五徳のつ。いやること。「仁義・仁者」

仁の用法:五徳

五徳【ごとく】とは、儒教で重要視される道徳意識。「仁義礼智信」とも。五徳を持つことで人間関係を円滑化できるという教え。日本の飛鳥時代に制定された冠位十二階(徳・仁・礼・信・義・智)に影響を与えたとされる。五常とも。

五徳の種類
五行
五徳

仁の用法:平仮名

平仮名【ひらがな】とは、ひらがなの由来・起源となった漢字。漢字を草書体にくずして書くことで平仮名が生まれた。

ひらがなと元の漢字
行/段 あ段 い段 う段 え段 お段
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行

仁の用法:片仮名

片仮名【かたかな】とは、カタカナの由来・起源となった漢字。漢字を早く小さく書くために片仮名が生まれた。

カタカナと元の漢字
行/段 ア段 イ段 ウ段 エ段 オ段
ア行
カ行
サ行
タ行
ナ行
ハ行
マ行
ヤ行
ラ行
ワ行

熟語

四字熟語

「仁」の漢字を語中にもつ四字熟語4種を表にまとめる。

「仁」が入る四字熟語
一視同仁いっしどうじん 寛仁大度かんじんたいど 仁者無敵じんしゃむてき
仁者楽山じんしゃらくざん

王仁【わに】

[中国語]WangRen

[人]『人名辞典』わに(王仁)

仁多【にた】

[Romaji]Nita

にたぐん(仁多郡)
にたちょう(仁多町)

阿仁【あに】

[Romaji]Ani

[古]あにまち(阿仁町)

五仁【ごじん】

[中国語]wuren

[食]中国の伝統的な菓子、月餅(yuebing)(ゲッペイ)などに使用する5種のアン(餡)の材料。
花生仁(huashengren)(ピーナッツの実)・芝麻仁(zhimaren)(ゴマ<胡麻>の種)・核桃仁(hetaoren)(クルミ<胡桃>の実)・杏仁(xingren)(アンズ<杏>の種)・瓜子仁(guaziren)(カボチャ<南瓜>の種)の総称。げっぺい(月餅)。

建仁【けんにん】

[Romaji]Kennin

[歴]土御門(ツチミカド)天皇朝の年号。
1201(正治3,建仁元.2.13)~1204(建仁4,元久元.2.20)。
辛酉革命による改元。

文字コード

「仁」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「仁」の文字コード一覧
Unicode 1 U+4EC1
JISX0213 1-31-46
戸籍統一文字番号 2 004330
住基ネット統一文字 J+4EC1

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「仁」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 135
新大字典4 講談社 287
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 197
大漢和辞典6 7 大修館書店 349
大漢語林8 大修館書店 162

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第6学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第6学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
1989年(平成元年)
学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
9」に
第6学年の配当漢字として公示される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第6学年の配当漢字として公示される。

まとめ

「仁」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「仁」についての総括
  1. 仁の画数 :4画
  2. 仁の部首 : 人
  3. 仁の読み方:ニン・ニ・ジン
  4. 仁の意味 :思いやり/情け/いつくしみ
以上で「仁」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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