「和」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、争いなくおさめる/仲を深めるなどの意味をもつ漢字。8画の画数をもち、口部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校3年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「和」
字体
読み 音読み
《外》
《高》
訓読み 《中》なご()
《中》なご(やか)
《中》やわ(らぐ)
《中》やわ(らげる)
《外》(える)
《外》()
部首 口部
画数 総画数 8画
部首内画数 口部5画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検8級
日本語能力検定 JLPT N3

書き方・読み方

書き方

和_書き方
和の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、和らげるやわらげる和らぐやわらぐ和やかなごやか和むなごむ和ぐなぐ和えるあえるの9種の読み方が存在する。

意味

  1. いなくおさめる。める。「和解・和議・和平・協和・講和・親和・不和・平和」
  2. やわらぐ。やか。のどか。か。「和気・温和・緩和・柔和(にゅうわ)」
  3. う。う。や調子をわせる。「和韻・和音・和声・違和・唱和」
  4. あえる。む。調合する。「混和・中和・調和・飽和」
  5. 《数学》えた計算結果。「総和・二重和」
  6. 大和国(やまとのくに)の略称。「和州」
  7. 日本。日本語。類義語:「和英・和歌・和裁・和算・和紙・和室・和書・和食・和装・和服・和風・和文・和洋・和訳・英和・漢和」

和の用法:畿内

畿内【きない/きだい/うちつくに】とは、飛鳥時代以降におけるおよび皇居周辺の特別区域。五畿七道の五畿に数えられる。
現在の奈良県、京都府中南部、大阪府、兵庫県南東部にまたがる地域をさす。

畿内の一覧
畿内
律令国名 州名 略字
山城国 山州
城州
雍州


大和国 和州
河内国 河州
和泉国 泉州
摂津国 摂州

和の用法:平仮名

平仮名【ひらがな】とは、ひらがなの由来・起源となった漢字。漢字を草書体にくずして書くことで平仮名が生まれた。

ひらがなと元の漢字
行/段 あ段 い段 う段 え段 お段
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行

和の用法:片仮名

片仮名【かたかな】とは、カタカナの由来・起源となった漢字。漢字を早く小さく書くために片仮名が生まれた。

カタカナと元の漢字
行/段 ア段 イ段 ウ段 エ段 オ段
ア行
カ行
サ行
タ行
ナ行
ハ行
マ行
ヤ行
ラ行
ワ行

和の用法:四則計算

四則計算【しそくけいさん】とは、算術のなかで最も基本とされる四つの演算手法。「四則演算」や「加減乗除」とも呼ばれる。演算結果についても「和差積商」とまとめて呼ぶことがある。

四則計算の種類
演算名称 演算記号 略字 意味 演算結果
加算・加法 し算
減算・減法 き算
乗算・乗法 × ・ * け算
除算・除法 ÷ / : り算

熟語

四字熟語

「和」の漢字を語中にもつ四字熟語15種を表にまとめる。

「和」が入る四字熟語
一団和気いちだんのわき 温和篤厚おんわとっこう 温和怜悧おんわれいり
和気香風かきこうふう 規制緩和きせいかんわ 琴瑟調和きんしつちょうわ
恵風和暢けいふうわちょう 恒久平和こうきゅうへいわ 小春日和こはるびより
春和景明しゅんわけいめい 不協和音ふきょうわおん 平和共存へいわきょうぞん
大和撫子やまとなでしこ 用和為貴ようわいき 和顔愛語わがんあいご

和紙【わし】

日本古来の製法によって作られる、コウゾ(楮)・ミツマタ(三つ叉)・ガンピ(雁皮)などの繊維を手漉(テス)きした紙。
繊維は樹皮の甘皮(アマカワ)から採(ト)ったもの。
美濃紙・奉書紙・杉原紙・鳥の子紙・半紙・檀紙(ダンシ)など。

和賀【わが】

[Romaji]Waga

わがぐん(和賀郡)
[古]わがちょう(和賀町)

和気【わけ】

[Romaji]Wake

わけぐん(和気郡)
わけちょう(和気町)

凪/和【なぎ】

[Romaji]nagi

[気]海岸などで、風の向きが変わる昼夜のさかい目に、海上の風や波が穏やかになる状態。
⇔しけ(時化)

和犬【わけん】

[哺]にほんけん(日本犬)

文字コード

「和」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「和」の文字コード一覧
Unicode 1 U+548C
JISX0213 1-47-34
戸籍統一文字番号 2 040260
住基ネット統一文字 J+548C

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「和」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 1162
新大字典4 講談社 1886
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 1397
大漢和辞典6 7 大修館書店 3490
大漢語林8 大修館書店 1374

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
1989年(平成元年)
学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
9」に
第3学年の配当漢字として公示される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。

まとめ

「和」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「和」についての総括
  1. 和の画数 :8画
  2. 和の部首 : 口
  3. 和の読み方:ワ・カ・オ・やわらげる・やわらぐ・なごやか・なごむ・なぐ・あえる
  4. 和の意味 :争いなくおさめる/仲を深める
以上で「和」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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