城とは、しろ/砦/城を築くなどの意味をもつ漢字。9画の画数をもち、土部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校6年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 城 | |
---|---|---|
読み | 音読み | ジョウ 《外》セイ |
訓読み | しろ 《外》き |
|
部首 | 土部 | |
画数 | 総画数 | 9画 |
部首内画数 | 土部6画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検5級 | |
日本語能力検定 | JLPT N2 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『城』の字には少なくとも、城・ 城・ 城・ 城の4種の読み方が存在する。
意味
- しろ。砦。城を築く。「城塞(じょうさい)・城址(じょうし)・城主・城兵・牙城(がじょう)・干城・宮城・金城・下城・築城・登城・法城・本城・落城・籠城(ろうじょう)」
- 城壁で囲まれた町。都市を囲む防壁。「城下・城郭・城中・城都・城内・城府・城門・城楼・王城・長城・帝城」
- 山城国(やましろのくに)の略称。「城州」
- 《地名》グスク。スク。沖縄県などで使われる地名。「糸数城・勝連城・首里城・豊見城・中城城」
- 城【じょう《じやう》】
-
[中国語]cheng
- [漢]都市・町を囲む城壁。防備の土塁(ドルイ)。
二重に回(メグ)らした城壁の場合は、古くは内側の城壁を指し、外側は「郭(guo)(カク)」と呼んだ。
唐・宋時代からは内側を「牙城(yacheng)(ガジョウ)、子城(zicheng)(シジョウ)」、外側を「羅城(luocheng)(ラジョウ)」と呼ぶ。
「城牆(chengqiang)(ジョウショウ)」参照へいようこじょう(平遥古城)- 殷代に始まり、秦・漢代にはほとんどの地方都市にも城壁が設けられた。
- 両側に板を立てて土を入れ、突き固めて築いた。明代以降はその外面をレンガ(煉瓦)でおおうようになった。はんちく(版築、板築)。
- [漢]城壁に囲まれた都市・町。
- しろ(城)・とりで(砦)。
- [古][国]城州(ジョウシュウ)・山城国(ヤマシロノクニ)の略称。
やましろ(山城、山背)- 「ジョウ」は呉音、漢音では「セイ」。
- [漢]都市・町を囲む城壁。防備の土塁(ドルイ)。
- 城【しろ】
-
- 「き(城)」、「じょう(城)」とも呼ぶ。さんのまる(三の丸)。
- 琉球語では「ぐすく(城)」。
古代朝鮮語では「さし(城)」。
立地:参照やまじろ(山城)、ひらじろ(平城)、ひらやまじろ(平山城)出入り口:こぐち(虎口)- 傾城(ケイセイ):美人。
- 佳城(カジョウ):墓地の忌詞(イミコトバ)。
- 英語:キャッスル(castle)。
- ドイツ語:シュロッス(Schloss)。
- フランス語:シャトー(chateau)。
- イタリア語:カステッロ(castello)。
- スペイン語:カスティーヨ(castillo)。
- ロシア語:ザモク(zamok)。
- トルコ語:カレ(kale)。
- 中国語:城堡(chengbao)。
- 朝鮮語:ソン(seong)(城)。
城の用法:畿内
畿内【きない/きだい/うちつくに】とは、飛鳥時代以降における都および皇居周辺の特別区域。五畿七道の五畿に数えられる。
現在の奈良県、京都府中南部、大阪府、兵庫県南東部にまたがる地域をさす。
畿内 | ||
---|---|---|
律令国名 | 州名 | 略字 |
山城国 | 山州城州雍州 | 山城雍 |
大和国 | 和州 | 和 |
河内国 | 河州 | 河 |
和泉国 | 泉州 | 泉 |
摂津国 | 摂州 | 摂 |
熟語
四字熟語
「城」の漢字を語中にもつ四字熟語2種を表にまとめる。
一国一城 | 攻城野戦 |
城【しろ】
「き(城)」、「じょう(城)」とも呼ぶ。さんのまる(三の丸)。
琉球語では「ぐすく(城)」。
赤城【あかぎ】
[Romaji]Akagi
[地]赤城山の略称。あかぎやま(赤城山)
[古]あかぎむら(赤城村)
[古]江戸時代、東京都新宿区にあった岡場所の地名。
現在の赤城元町・赤城下町の地区。
宮城【みやぎ】
[Romaji]Miyagi
みやぎけん(宮城県)
みやぎぐん(宮城郡)
[古]みやぎむら(宮城村)
。
天城【あまぎ】
[Romaji]Amagi
[地]あまぎさん(天城山)[歴][軍]日本海軍の航空母艦(空母)。雲龍型の2番艦。1944年(昭和19年)8月竣工。
茨城【いばらき】
[Romaji]Ibaraki
いばらきけん(茨城県)
いばらきまち(茨城町)
。
文字コード
「城」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+57CE |
---|---|
JISX0213 | 1-30-75 |
戸籍統一文字番号 2 | 057960 |
住基ネット統一文字 | J+57CE |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 1537 |
新大字典4 | 講談社 | 2596 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 1908 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 5086’ |
大漢語林8 | 大修館書店 | 1862 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1968年(昭和43年)
学年別漢字配当表(昭和43年)に掲載
小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表(備考欄)」に記載される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第6学年の配当漢字として公示される。
第6学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。
第4学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「城」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「城」についての総括
- 城の画数 :9画
- 城の部首 : 土
- 城の読み方:セイ・ジョウ・しろ・き
- 城の意味 :しろ/砦/城を築く
以上で「城」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
おねがい
誤字/脱字/間違い/その他ミスを見つけた方は、お問合せまでご連絡のほど宜しくお願いします。