使とは、つかう/用いる/人を働かせるなどの意味をもつ漢字。8画の画数をもち、人部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校3年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 使 | |
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読み | 音読み | シ |
訓読み | つか(う) 《外》つか(わす) |
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部首 | 人部 | |
画数 | 総画数 | 8画 |
部首内画数 | 人部6画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検8級 | |
日本語能力検定 | JLPT N4 |
目次
書き方・読み方
書き方
読み方
『使』の字には少なくとも、使・ 使わす・ 使うの3種の読み方が存在する。
意味
- つかう。用いる。人を働かせる。「使役(しえき)・使嗾(しそう)・使丁(してい)・使途・使用・使令・行使・駆使・虐使・酷使・労使」
- つかい。つかわす。人を派遣させる。「使者・使臣・使節・使徒・使命・急使・公使・正使・大使(たいし)・勅使(ちょくし)・天使・特使・副使・密使・観察使・節度使・遣隋使・遣唐使」
- 「開拓使」の略称。蝦夷地に置かれた官庁を指す。「使府藩県・使府藩縣」
- 《漢文》…をして。…せしむ。使役助字の一つ。
使の用法:助字(漢文)
助字(漢文)【じょじ】とは、漢文の品詞の一つ。文法の構成を助ける付属語。日本語の助詞・助動詞に通ずる。助辞。
前置詞 | 於 | 于 | 乎 | 以 | ||||
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接続詞 | 而 | 且 | 雖 | |||||
結構助詞 | 者 | 所 | 之 | |||||
順接仮定 | 若 | 如 | 設 | 卽 | 則 | 儻 | 苟 | 假 |
逆接仮定 | 縱 | 雖 | ||||||
使役助字 | 使 | 令 | 敎 | 遣 | 俾 | |||
文末助字 | 乎 | 也 | 矣 | 焉 | 哉 | 與 | 歟 | 夫 |
邪 | 耶 | 已 | 耳 | 爾 | ||||
結果 | 則 | 卽 |
使の用法:地方行政区画
地方行政区画【ちほうぎょうせいくかく】とは、国を統治するために領土を細分化したもの。時代と共に土地の役割が集落区分・領地区分・徴税区分・地方行政区分として大きく変化してきた。
国評里制(645年ごろ) | ||||
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国 | 評 | 里・五十戸 | 戸 | |
大宝律令(五畿七道、国郡里制)(701) | ||||
畿・道 | 国(州) | 郡 | 里⇒郷 | 戸 |
荘園公領制(10 – 12世紀ごろ) | ||||
畿・道 | 国(州) | 郡・郷・保 | 惣・村 | |
荘(荘園) | ||||
太閤検地(1582 – 1598) | ||||
畿・道 | 国(州) | 郡 | 村 | |
府藩県三治制(1868)/廃藩置県(1871) 郡区町村編制法(1878)/市制及町村制(1888) 府県制及郡制(1890) |
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使(⇒庁)・府・藩(⇒×)・県 | 郡 | 町・村 | ||
市 | 区 | |||
東京都制(1943)・道府県制(1946) 地方自治法(1947) |
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都・道・府・県 | 市・区(特別区)・町・村 |
熟語
四字熟語
「使」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。
目指気使 |
天使【てんし】
天子の使者・朝廷の使者・勅使(チョクシ)。
[宗]天界から人間界に派遣される神の使者。
ゾロアスター教・ユダヤ教・キリスト教・イスラム教などで、神と人間との仲介をつとめるもの。
智天使【ちてんし】
[英語](単数形)cherub/(複数形)cherubim
[宗]天使の9階級(ninechoirs)で、第2階級の天使。知識を司り、神殿に仕える天使。通例翼のある愛らしい子供の姿や頭で表わされる。
熾天使【してんし】
[葡]Seraphim、[英語](複数形)seraphim/(単数形)seraph
[宗]九天使(ninechoirs)の最高位で、最高の愛の焔の所持者。6翼の天使。「セラヒン」、「セラヒム」、「セラフィム」、「セラフ」、「セラピム」とも呼ぶ。
堕天使【だてんし】
[英語]fallenangel
[宗]キリスト教で、天上を追われた天使。悪魔。ルシファー(Lucifer)やベリアル(Belial)など。
節度使【せつどし】
[中国語]jiedushi
[歴]中国、唐・五代の軍職。8世紀初頭、辺境の要地に置かれた傭兵軍団の総司令官。
安史の乱後、国内の要地にも設置。
文字コード
「使」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+4F7F |
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JISX0213 | 1-27-40 |
戸籍統一文字番号 2 | 006850 |
住基ネット統一文字 | J+4F7F |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 239 |
新大字典4 | 講談社 | 448 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 329 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | |
大漢語林8 | 大修館書店 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。
第3学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。
第3学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。
第3学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「使」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「使」についての総括
- 使の画数 :8画
- 使の部首 : 人
- 使の読み方:シ・つかわす・つかう
- 使の意味 :つかう/用いる/人を働かせる
以上で「使」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
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