「郷」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

異体字「鄕」については「鄕(漢字)」をご覧ください。

とは、さと/村里/田舎などの意味をもつ漢字。11画の画数をもち、邑部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校6年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「郷」
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読み 音読み キョウ
《外》コウ
《中》ゴウ
訓読み 《外》さと
部首 邑部
画数 総画数 11画
部首内画数 邑部8画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検5級
日本語能力検定 JLPT N1
異体字「鄕」
字体
画数 13画
Unicode U+9115
JISX0213 1-92-76

書き方・読み方

書き方

郷_書き方
郷の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、ゴウコウキョウさとの4種の読み方が存在する。

意味

  1. さと。村里。田舎。「郷士・郷社・郷俗・郷兵・郷邑(きょうゆう)・郷令・異郷・近郷・在郷・他郷」
  2. ふるさと。まれった。「郷里・郷国・郷土・郷党・郷関・郷愁・故郷・帰郷・同郷・家郷・愛郷・望郷・懐郷」
  3. ところ。場所。土地。「異郷・水郷・仙郷・黄金郷・桃源郷・理想郷」
  4. 行政単位のつ。
    • 《律令制》めてできた区画。一時的にを包括。。「郷里制(ごうりせい)」
    • 《荘園公領制》国衙領のつ。と同列。「郷司・郡郷保・荘郡郷」
郷【きょう《きやう》】
[中国語]Xiang

  • [漢](中国で)県(Xian)・旗(Qi)の下位、村(Cun)の上位の行政単位。
    鎮(Zhan)(日本の町相当)・蘇木(sumu)と同等で、日本の村([英語]village)に相当。すむ(スム、蘇木)、ちん(鎮)、き(旗)。
  • 郷の用法:地方行政区画

    地方行政区画【ちほうぎょうせいくかく】とは、国を統治するために領土を細分化したもの。時代と共に土地の役割が集落区分・領地区分・徴税区分・地方行政区分として大きく変化してきた。

    地方行政区画の歴史
    国評里制(645年ごろ)
    ・五十戸
    大宝律令(五畿七道、国郡里制)(701)
    ()
    荘園公領制(10 – 12世紀ごろ)
    ()
    (荘園)
    太閤検地(1582 – 1598)
    ()
    府藩県三治制(1868)/廃藩置県(1871)
    郡区町村編制法(1878)/市制及町村制(1888)
    府県制及郡制(1890)
    使(⇒)・(⇒×)・
    東京都制(1943)・道府県制(1946)
    地方自治法(1947)
    (特別区)・

    熟語

    四字熟語

    「郷」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。

    「郷」が入る四字熟語
    衣錦還郷いきんかんきょう

    故郷【ふるさと】

    [楽]高野辰之作詞、岡野貞一作曲の文部省唱歌(六年)。

    箕郷町【みさとまち】

    [Romaji]MisatoMachi

    [古]群馬県中西部、群馬郡(グンマグン)の町。2006年(平成18年)1月23日高崎市に編入。
    秋田県仙北郡(センボクグン)には美郷町(ミサトマチ)がある。

    三郷村【みさとむら】

    [Romaji]MisatoMura

    [古]長野県西部、南安曇郡(ミナミアヅミグン)東部の村。2005年(平成17年)10月1日豊科町(トヨシナマチ)・穂高町(ホタカマチ)・三郷村・堀金村(ホリガネムラ)の2町2村が合併して安曇野市(アヅミノシ)を発足。
    埼玉県には三郷市(ミサトシ)がある。

    八郷町【やさとまち】

    [Romaji]YasatoMachi

    茨城県中央部、新治郡(ニイハリグン)の町。
    気象庁地磁気観測所がある。1955年(昭和30年)柿岡町・林村・園部村・瓦会村・恋瀬村・葦穂村・小幡村・小桜村の1町7村が合併して発足。

    美郷町【みさとまち】

    [Romaji]MisatoMachi

    秋田県中東部、仙北郡(センボクグン)の町。
    小正月行事の六郷のカマクラは国の重要無形民俗文化財。また、2月15日には北軍・南軍に分かれて竹打ちが行われる。

    文字コード

    「郷」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

    「郷」の文字コード一覧
    Unicode 1 U+90F7
    JISX0213 1-22-31
    戸籍統一文字番号 2 448330
    住基ネット統一文字 J+90F7

    文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

    検字番号

    検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

    「郷」の検字番号一覧
    書籍 出版社 検字番号
    角川大字源3 角川書店 10342
    新大字典4 講談社 17409
    新潮日本語漢字辞典5 新潮社 13014
    大漢和辞典6 7 大修館書店 39498’
    大漢語林8 大修館書店 11735

    辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

    国語施策

    1946年(昭和21年)11月
    当用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
    1968年(昭和43年)
    学年別漢字配当表(昭和43年)に掲載
    小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表(備考欄)」に記載される。
    1977年(昭和52年)
    学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
    昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
    第6学年の配当漢字として公示される。
    1981年(昭和56年)10月
    常用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
    1989年(平成元年)
    学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
    平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
    9」に
    第6学年の配当漢字として公示される。
    2010年(平成22年)11月
    改定常用漢字表に掲載
    文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
    2017年(平成29年)
    学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
    令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
    第6学年の配当漢字として公示される。

    まとめ

    「郷」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

    「郷」についての総括
    1. 郷の画数 :11画
    2. 郷の部首 : 邑
    3. 郷の読み方:ゴウ・コウ・キョウ・さと
    4. 郷の意味 :さと/村里/田舎
    以上で「郷」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

    ウサタロー

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