評とは、はかる/物の善し悪しを判断する/噂などの意味をもつ漢字。12画の画数をもち、言部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校5年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 評 | |
---|---|---|
読み | 音読み | ヒョウ 《外》ヘイ |
訓読み | 《外》あげつら(う) 《外》はか(る) |
|
部首 | 言部 | |
画数 | 総画数 | 12画 |
部首内画数 | 言部5画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検6級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
目次
書き方・読み方
書き方
読み方
『評』の字には少なくとも、評・ 評・ 評る・ 評うの4種の読み方が存在する。
意味
- はかる。物の善し悪しを判断する。噂。「評価・評議・評決・評者・評釈・評説・評壇・評定・評伝・評判・評林・評論・悪評・苛評・合評・鑑評・月評・高評・講評・好評・酷評・讃評・書評・寸評・世評・戦評・選評・総評・定評・批評・品評・不評・風評・冷評・論評」
- 評議会の略称。「県評・全評」
- こおり。古代の地方行政区画の一つ。「海評(あまのこおり)・駅評(うまやのこおり)・国評里」
評の用法:成績評価基準
成績評価基準【せいせきひょうかきじゅん】とは、学業や仕事における成績の良し悪しを評価する制度。秀の成績評価がない学校や会社もある。
成績 | 秀 | 優 | 良 | 可 | 不可 |
---|---|---|---|---|---|
読み | しゅう | ゆう | りょう | か | ふか |
点数 | ≧90点 | ≧80点 | ≧70点 | ≧60点 ≧50点 |
<60点 <50点 |
評の用法:地方行政区画
地方行政区画【ちほうぎょうせいくかく】とは、国を統治するために領土を細分化したもの。時代と共に土地の役割が集落区分・領地区分・徴税区分・地方行政区分として大きく変化してきた。
国評里制(645年ごろ) | ||||
---|---|---|---|---|
国 | 評 | 里・五十戸 | 戸 | |
大宝律令(五畿七道、国郡里制)(701) | ||||
畿・道 | 国(州) | 郡 | 里⇒郷 | 戸 |
荘園公領制(10 – 12世紀ごろ) | ||||
畿・道 | 国(州) | 郡・郷・保 | 惣・村 | |
荘(荘園) | ||||
太閤検地(1582 – 1598) | ||||
畿・道 | 国(州) | 郡 | 村 | |
府藩県三治制(1868)/廃藩置県(1871) 郡区町村編制法(1878)/市制及町村制(1888) 府県制及郡制(1890) |
||||
使(⇒庁)・府・藩(⇒×)・県 | 郡 | 町・村 | ||
市 | 区 | |||
東京都制(1943)・道府県制(1946) 地方自治法(1947) |
||||
都・道・府・県 | 市・区(特別区)・町・村 |
熟語
四字熟語
「評」の漢字を語中にもつ四字熟語3種を表にまとめる。
過小評価 | 過大評価 | 妄評多罪 |
総評【そうひょう】
日本労働組合総評議会の略称。
。
評劇【ひょうげき】
[中国語]pingju
[劇]中国北部、華北・東北地方で行われる地方劇。「評戯(pingxi)(ヒョウギ)」とも呼ぶ。
平劇(pingju):きょうげき(京劇)
。
評議会【ひょうぎかい】
構成員から選ばれた人によって評議するための機関。また、それによる会議。
[歴]日本労働組合評議会の略称。
五段階評価【ごだんかいひょうか】
[教]
5:7%。
4:24%。
3:38%。
小田原評定【おだわらひょうじょう】
長引くばかりで、いつまでたっても結論の出ない会議・相談。たけくぎいくさ(竹釘軍)、うわう(パウワウ)。
豊臣秀吉が小田原城を攻囲した時、城内で北条氏直(ウジナオ)の腹心らが降服(和戦)するか戦うかを評定に明け暮れて決定できなかった故事から。
文字コード
「評」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+8A55 |
---|---|
JISX0213 | 1-41-30 |
戸籍統一文字番号 2 | 401990 |
住基ネット統一文字 | J+8A55 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 9302 |
新大字典4 | 講談社 | 15697 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 11905 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | |
大漢語林8 | 大修館書店 | 10658 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
第6学年の配当漢字として公示される。
第5学年の配当漢字として公示される。
第5学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「評」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 評の画数 :12画
- 評の部首 : 言
- 評の読み方:ヘイ・ヒョウ・はかる・あげつらう
- 評の意味 :はかる/物の善し悪しを判断する/噂
ウサタロー