「商」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、あきなう/あきない/品物を売り買いするなどの意味をもつ漢字。11画の画数をもち、口部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校3年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「商」
字体
読み 音読み ショウ
訓読み 《中》あきな()
《外》はか()
部首 口部
画数 総画数 11画
部首内画数 口部8画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検8級
日本語能力検定 JLPT N3

書き方・読み方

書き方

商_書き方
商の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、ショウ商るはかる商うあきなうの3種の読み方が存在する。

意味

  1. あきなう。あきない。品物をいする。類義語:「商家(しょうか)・商況・商業・商魂・商店・商人・商売・商品・商標・行商・通商」
  2. 商人。あきんど。「画商・巨商・豪商・紳商・政商・隊商・貿易商」
  3. はかる。える。相談する。「商議・商量・会商・協商」
  4. 。対義語:「和差積商」
  5. 五声(五聲)・五音のつ。「商声」
商【しょう《しやう》】
  • はかること。物事を比べて考えること。
  • 商議、協商
  • 物を売り買いすること。商(アキナ)うこと。
  • 古代中国では行商またま行商人を「商」、店を構えて売り買いすることまたはその人を「賈(コ)」と呼んだ。
  • [数]([英語]remainder)割り算の余(アマ)り。
  • [楽]音階の名称の一つ。
  • 商【しょう《しやう》】
    [中国語]Shang

  • [歴]中国古代の王朝殷(Yin)(イン)の別称。
    いん(殷)
  • 商の用法:夏王朝 – 周王朝(中国王朝)

    夏王朝 – 周王朝(中国王朝)【かおうちょう – しゅうおうちょう】とは、中国の最も古い王朝。古代中国において繁栄した王朝として夏・殷・周はまとめて「三代」と呼ばれる。

    《中国王朝》夏王朝 – 周王朝
    夏朝・夏王朝 (紀元前1900年頃 – 紀元前1600年頃)
    殷朝・殷王朝/商王朝 (紀元前17世紀頃 – 紀元前1046年)
    周朝・周王朝 (紀元前1046年 – 紀元前771年)

    (西周)

    商の用法:士農工商

    士農工商【しのうこうしょう】とは、江戸時代の日本において存在したとされた身分制度。四民(しみん)とも。1990年代頃の研究により身分制度の説明として適当でないと結論付けられた。

    四民の種類
    身分・階級 武士 農民 職人 商人
    略語

    商の用法:五声・五聲

    五声・五聲【ごせい】とは、古代中国の音楽で使われる五つのの高さ/音階。現代では五音(ごいん・ごおん)としても用いられる。五行に通ずる。

    五声の種類
    五行
    五声

    商の用法:四則計算

    四則計算【しそくけいさん】とは、算術のなかで最も基本とされる四つの演算手法。「四則演算」や「加減乗除」とも呼ばれる。演算結果についても「和差積商」とまとめて呼ぶことがある。

    四則計算の種類
    演算名称 演算記号 略字 意味 演算結果
    加算・加法 し算
    減算・減法 き算
    乗算・乗法 × ・ * け算
    除算・除法 ÷ / : り算

    熟語

    四字熟語

    「商」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。

    「商」が入る四字熟語
    士魂商才しこんしょうさい

    商【しょう】

    はかること。物事を比べて考えること。
    商議、協商
    物を売り買いすること。

    商【しょう】

    [中国語]Shang

    [歴]中国古代の王朝殷(Yin)(イン)の別称。
    いん(殷)

    江商【ごうしょう】

    おうみしょうにん(近江商人)

    商法【しょうほう】

    [法]1899年(明治32年)公布。1993年(平成5年)10月1日改正商法、施行。株主の権利を強化。

    隊商【たいしょう】

    [英語]caravan、[フランス語]caravane

    きゃらばん(キャラバン)

    文字コード

    「商」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

    「商」の文字コード一覧
    Unicode 1 U+5546
    JISX0213 1-30-06
    戸籍統一文字番号 2 043580
    住基ネット統一文字 J+5546

    文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

    検字番号

    検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

    「商」の検字番号一覧
    書籍 出版社 検字番号
    角川大字源3 角川書店 1240
    新大字典4 講談社 2048
    新潮日本語漢字辞典5 新潮社 1519
    大漢和辞典6 7 大修館書店
    大漢語林8 大修館書店 1481

    辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

    国語施策

    1946年(昭和21年)11月
    当用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
    1958年(昭和33年)
    学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
    昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
    第4学年の配当漢字として公示される。
    1977年(昭和52年)
    学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
    昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
    第3学年の配当漢字として公示される。
    1981年(昭和56年)10月
    常用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
    1989年(平成元年)
    学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
    平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
    9」に
    第3学年の配当漢字として公示される。
    2010年(平成22年)11月
    改定常用漢字表に掲載
    文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
    2017年(平成29年)
    学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
    令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
    第3学年の配当漢字として公示される。

    まとめ

    「商」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

    「商」についての総括
    1. 商の画数 :11画
    2. 商の部首 : 口
    3. 商の読み方:ショウ・はかる・あきなう
    4. 商の意味 :あきなう/あきない/品物を売り買いする
    以上で「商」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

    ウサタロー

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