「比」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、くらべる/見くらべる/照らし合わせるなどの意味をもつ漢字。4画の画数をもち、比部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校5年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「比」
字体
読み 音読み
《外》
《外》ヒツ
《外》ビチ
訓読み くら(べる)
《外》ころ
《外》たぐい
《外》なら()
部首 比部
画数 総画数 4画
部首内画数 比部0画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検6級
日本語能力検定 JLPT N2

書き方・読み方

書き方

比_書き方
比の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、ビチヒツ比ぶならぶたぐいころ比べるくらべるの8種の読み方が存在する。

意味

  1. くらべる。くらべる。らしわせる。「比較・対比・類比」
  2. 数量の割合。「比重・比熱・比率・比量・比例・単比・等比・複比・連比」
  3. ぶ。べる。「比肩・比翼・比隣・櫛比(しっぴ)」
  4. たぐい。。仲間。「比周・比倫・比類・無比」
  5. ころ。この。時分。「比年・比来」
  6. える。なぞらえる。「比擬・比況・比興・比喩(ひゆ)」
  7. 梵語の音訳字。「比丘(びく)」
  8. 比律賓(フィリピン)の略称。「比国・日比・米比・訪比」
  9. 六十四卦のつ。第八番目の。水地比。外卦坎と内卦坤で構成される。

比の用法:六義

六義【りくぎ】とは、古代中国の詩集「詩経」に記述されたの体裁・表現における六種の類型。

六義の種類
体裁
表現

比の用法:六十四卦

六十四卦【ろくじゅうしけ】とは、古代中国占術ので吉凶をう基本図像。二重の八卦(六つの)で構成される。大成卦とも。

六十四卦の種類
上卦
下卦
大有 大壮 小畜 大畜
帰妹 中孚
同人 家人 既済 明夷
无妄 噬嗑
大過
未済
小過

比の用法:平仮名

平仮名【ひらがな】とは、ひらがなの由来・起源となった漢字。漢字を草書体にくずして書くことで平仮名が生まれた。

ひらがなと元の漢字
行/段 あ段 い段 う段 え段 お段
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行

比の用法:片仮名

片仮名【かたかな】とは、カタカナの由来・起源となった漢字。漢字を早く小さく書くために片仮名が生まれた。

カタカナと元の漢字
行/段 ア段 イ段 ウ段 エ段 オ段
ア行
カ行
サ行
タ行
ナ行
ハ行
マ行
ヤ行
ラ行
ワ行

熟語

四字熟語

「比」の漢字を語中にもつ四字熟語8種を表にまとめる。

「比」が入る四字熟語
高潔無比こうけつむひ 痛烈無比つうれつむひ 天涯比隣てんがいひりん
比肩随踵ひけんずいしょう 比翼連理ひよくれんり 朋党比周ほうとうひしゅう
勇猛無比ゆうもうむひ 鱗次櫛比りんじしっぴ

比企【ひき】

[Romaji]Hiki

ひきぐん(比企郡)

比高【ひこう】

[英語]relativeelevation

[地]ある近接した二地点間の高度差。
[地]特に、ある地域内の地表の最高点と最低点との高度差。
山の麓(フモト)と山頂などの高さの差。

比叡【ひえい】

[Romaji]Hiei

[地]比叡山の略称。
ひえいざん(比叡山)
[歴][軍]旧日本海軍の戦艦。2,300トン。

阿久比【あぐい】

[Romaji]Agui

あぐいちょう(阿久比町)
[交]あぐいえき(阿久比駅)

比丘尼【びくに】

[梵]bhiksuni(ビクシュニー)。

[仏]仏門に帰依し、具足戒を受けた女子。通称は尼(アマ)・尼僧(ニソウ)。

文字コード

「比」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「比」の文字コード一覧
Unicode 1 U+6BD4
JISX0213 1-40-70
戸籍統一文字番号 2 189760
住基ネット統一文字 J+6BD4

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「比」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 4752
新大字典4 講談社 8065
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 5764
大漢和辞典6 7 大修館書店 16743
大漢語林8 大修館書店 5718

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
1989年(平成元年)
学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
9」に
第5学年の配当漢字として公示される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。

まとめ

「比」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「比」についての総括
  1. 比の画数 :4画
  2. 比の部首 : 比
  3. 比の読み方:ビチ・ビ・ヒツ・ヒ・ならぶ・たぐい・ころ・くらべる
  4. 比の意味 :くらべる/見くらべる/照らし合わせる
以上で「比」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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