屯とは、たむろ/たむろする/群がる/寄り集まるなどの意味をもつ漢字。4画の画数をもち、屮部に分類される。日本では常用漢字に定められており、高校在学中レベルの漢字とされる。
字体 | 屯 | |
---|---|---|
読み | 音読み | トン 《外》チュン |
訓読み | 《外》たむろ 《外》なや(む) |
|
部首 | 屮部 | |
画数 | 総画数 | 4画 |
部首内画数 | 屮部1画 | |
国語施策 | 常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検準2級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『屯』の字には少なくとも、屯・ 屯・ 屯む・ 屯の4種の読み方が存在する。
意味
- たむろ。たむろする。群がる。寄り集まる。「屯営・屯所・駐屯・屯田兵」
- 容量/重さの単位「トン」の音訳字。1屯は1000瓩(キログラム)。類義語:噸・瓲。「屯数・一屯」
- 六十四卦の一つ。第三番目の卦。水雷屯。外卦坎と内卦震で構成される。
屯の用法:六十四卦
六十四卦【ろくじゅうしけ】とは、古代中国占術の易で吉凶を占う基本図像。二重の八卦(六つの爻)で構成される。大成卦とも。
上卦 下卦 |
乾 | 兌 | 離 | 震 | 巽 | 坎 | 艮 | 坤 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
乾 | 乾 | 夬 | 大有 | 大壮 | 小畜 | 需 | 大畜 | 泰 |
兌 | 履 | 兌 | 睽 | 帰妹 | 中孚 | 節 | 損 | 臨 |
離 | 同人 | 革 | 離 | 豊 | 家人 | 既済 | 賁 | 明夷 |
震 | 无妄 | 随 | 噬嗑 | 震 | 益 | 屯 | 頤 | 復 |
巽 | 姤 | 大過 | 鼎 | 恒 | 巽 | 井 | 蠱 | 升 |
坎 | 訟 | 困 | 未済 | 解 | 解 | 坎 | 蒙 | 師 |
艮 | 遯 | 咸 | 旅 | 小過 | 漸 | 蹇 | 艮 | 謙 |
坤 | 否 | 萃 | 晋 | 豫 | 観 | 比 | 剥 | 坤 |
熟語
気屯【けとん】
[Romaji]Keton、[露]Smirnykh
[古]すみるぬいふ(スミルヌイフ)。
臨屯【りんとん】
[中国語]Lintun
[歴]りんとんぐん(臨屯郡)。
屯田兵【とんでんへい】
[歴]1874年(明治7年)6月北海道屯田兵制度創立。
。
臨屯郡【りんとんぐん】
[中国語]LintunJun
[歴]中国の前漢(QianHan)が朝鮮に設置した植民地。BC.108<元封3>漢の武帝が衛氏朝鮮を滅ぼして臨屯のほか4郡(朝鮮四郡)を置いた。
現在の江原道([朝鮮語]Kangwon-do)方面。
駒門駐屯地【こまかどちゅうとんち】
[軍]静岡県御殿場市(ゴテンバシ)駒門にある、陸上自衛隊の駐屯地。
。
文字コード
「屯」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+5C6F |
---|---|
JISX0213 | 1-38-54 |
戸籍統一文字番号 2 | 088850 |
住基ネット統一文字 | J+5C6F |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 2214 |
新大字典4 | 講談社 | 3748 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 2730 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 7828 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 2692 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
まとめ
「屯」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「屯」についての総括
- 屯の画数 :4画
- 屯の部首 : 屮
- 屯の読み方:トン・チュン・なやむ・たむろ
- 屯の意味 :たむろ/たむろする/群がる/寄り集まる
以上で「屯」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
おねがい
誤字/脱字/間違い/その他ミスを見つけた方は、お問合せまでご連絡のほど宜しくお願いします。