寄とは、身をよせる/託す/宿る/頼む/任せるなどの意味をもつ漢字。11画の画数をもち、宀部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校5年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 寄 | |
---|---|---|
読み | 音読み | キ |
訓読み | よ(せる) よ(る) |
|
部首 | 宀部 | |
画数 | 総画数 | 11画 |
部首内画数 | 宀部8画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検6級 | |
日本語能力検定 | JLPT N3 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『寄』の字には少なくとも、寄・ 寄る・ 寄せるの3種の読み方が存在する。
意味
- 身をよせる。託す。宿る。頼む。任せる。「寄食・寄宿・寄留・寄寓(きぐう)・寄生虫」
- 物を相手に預ける。贈る。「寄託・寄贈・寄付・寄与・寄稿・寄進」
- よる。より道をする。「寄港・寄航」
- 集まる。集める。あわせる。「寄席(よせ)」
熟語
四字熟語
「寄」の漢字を語中にもつ四字熟語2種を表にまとめる。
生寄死帰 | 託孤寄命 |
寄席【よせ】
[Romaji]yose
講談(講釈)を専門とする寄席は「講釈場(コウシャクバ)」、「釈場」と呼ぶ。
東京都台東区東上野の下谷神社の境内に「寄席発祥の地」の石碑がある。
。
寄せ【よせ】
[Romaji]yose
(一ヶ所に)寄せること。寄せ集めること。
[建]畳寄せの略称。
足寄【あしょろ】
[Romaji]Ashoro
あしょろぐん(足寄郡)
あしょろちょう(足寄町)
。
寄人【よりびと】
よりうど(寄人)
「よりまし」の別称。
よりまし(憑坐、尸童、神子)
。
寄人【よりうど】
[歴]平安時代以降、朝廷の記録所の役人。
「よりゅうど(寄人)」、「よりびと(寄人)」とも呼ぶ。
[歴]平安時代以降、朝廷の和歌所(ワカドコロ)の役人。
文字コード
「寄」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+5BC4 |
---|---|
JISX0213 | 1-20-83 |
戸籍統一文字番号 2 | 081850 |
住基ネット統一文字 | J+5BC4 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 2083 |
新大字典4 | 講談社 | 3515 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 2584 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 7203 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 2540 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
第5学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
第5学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
第5学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「寄」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「寄」についての総括
- 寄の画数 :11画
- 寄の部首 : 宀
- 寄の読み方:キ・よる・よせる
- 寄の意味 :身をよせる/託す/宿る/頼む/任せる
以上で「寄」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
おねがい
誤字/脱字/間違い/その他ミスを見つけた方は、お問合せまでご連絡のほど宜しくお願いします。