「重」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、目方がおもいなどの意味をもつ漢字。9画の画数をもち、里部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校3年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「重」
字体
読み 音読み ジュウ
チョウ
《外》ジュ
《外》
《外》トウ
《外》シュウ
《外》シュ
訓読み おも()
かさ(なる)
かさ(ねる)
《中》
部首 里部
画数 総画数 9画
部首内画数 里部2画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検8級
日本語能力検定 JLPT N4

書き方・読み方

書き方

重_書き方
重の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、トウチョウジュウジュシュウシュ重ねるかさねる重なるかさなる重いおもいの11種の読み方が存在する。

意味

  1. 目方がおもい。対義語:「重心・重量・重力・加重・荷重・体重・比重」
  2. 程度がだしい。容易ではない。「重罪・重症・重税・重体・重篤・重任・重病」
  3. おもおもしい。かな。「重厚・厳重・荘重・慎重(しんちょう)」
  4. 大切にする。おもんじる。「重視・重大・重鎮(じゅうちん)・重点・重役・重要・貴重(きちょう)・尊重(そんちょう)」
  5. かさねる。す。「重婚・重箱(じゅうばこ)・重版・多重・重複(ちょうふく)」
  6. え。かさなる。「幾重(いくえ)・二重(ふたえ)・八重歯(やえば)」

重の用法:尺貫法(重量・質量)

尺貫法(重量・質量)【しゃっかんほう】とは、尺貫法(しゃっかんほう)は昔の日本で利用していた重量や質量の単位系。計量法により1958年に廃止された。

尺貫法(重量・質量)の一覧
単位 単位変換 SI変換
6.25斤 3.75キログラム
16両 600グラム
10匁 37.5グラム
10分 3.75グラム
10厘 375ミリグラム
10毛 37.5ミリグラム
1毛 3.75ミリグラム

重の用法:五心(三角形)

五心(三角形)【ごしん】とは、初等幾何学における三角形の心のうち、多用される最も代表的な五つの

五心の種類
五心 意味
重心 () 三本の中線(頂点と対辺の中点を結ぶ線)の交点
外心 () 各辺の垂直二等分線の交点
内心 () 各角の二等分線の交点
垂心 () 各頂点から対辺におろした垂線の交点
傍心 () 一角の二等分線と残り二角の外角の二等分線の交点

熟語

四字熟語

「重」の漢字を語中にもつ四字熟語11種を表にまとめる。

「重」が入る四字熟語
安土重遷あんどじゅうせん 隠忍自重いんにんじちょう 挙足軽重きょそくけいちょう
謹厚慎重きんこうしんちょう 捲土重来けんどちょうらい 巻土重来けんどちょうらい
重見天日ちょうけんてんじつ 徳高望重とくこうぼうじゅう 二重人格にじゅうじんかく
破鏡重円はきょうじゅうえん 老成持重ろうせいじちょう

重九【ちょうく】

[暦]ちょうよう(重陽)

重五【ちょうご】

[暦]たんご(端午、端五)

輜重【しちょう】

重い荷物を載(ノ)せる幌(ホロ)のついた車。ほろばしゃ(ほろ馬車、幌馬車)。
「輜」は衣類をのせる幌のある車、「重」は(重い)荷をのせる車のこと。

八重干瀬【やびじ】

[Romaji]Yabiji

[地]沖縄県、宮古諸島の宮古島(ミヤコジマ)の北方5~15キロメートル沖に、大潮の時に海上に姿を現すサンゴ礁群。
南北10キロメートル・東西7キロメートルもあり、国内最大級で、「幻の大陸」とも呼ばれる。
上陸観光が行われている。

重ね字【かさねじ】

[言]おどりじ(踊り字)

文字コード

「重」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「重」の文字コード一覧
Unicode 1 U+91CD
JISX0213 1-29-37
戸籍統一文字番号 2 455450
住基ネット統一文字 J+91CD

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「重」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 10482
新大字典4 講談社 17651
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 13167
大漢和辞典6 7 大修館書店 40132
大漢語林8 大修館書店 11883

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
1989年(平成元年)
学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
9」に
第3学年の配当漢字として公示される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。

まとめ

「重」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「重」についての総括
  1. 重の画数 :9画
  2. 重の部首 : 里
  3. 重の読み方:トウ・チョウ・ズ・ジュウ・ジュ・シュウ・シュ・かさねる・かさなる・おもい・え
  4. 重の意味 :目方がおもい
以上で「重」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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