「分」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

分とは、別々にわかれる／別にわけるなどの意味をもつ漢字。4画の画数をもち、刀部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校2年生修了レベルの漢字とされる。

書き方・読み方

書き方

読み方

『分』の字には少なくとも、分ブン・ 分ブ・ 分フン・ 分けるわける・ 分かれるわかれる・ 分かるわかる・ 分かつわかつの7種の読み方が存在する。

意味

1. 別々にわかれる。別にわける。
   • ブン。「分解・分散・分布・分離・分類・分裂・区分・細分・半分」
2. わけ与える。幾つかにわける。
   • ブン。「分譲・分担・分配・分納・案分・按分・等分・配分」
3. 元よりわかれた一部。
   • ブン。「分家・分校・分身」
4. 見わける。弁える。
   • ブン。「分析・分明・検分」
   • フン。「分別」
5. あたえられた性質や地位。
   • ブン。「分際・応分・士分・性分・随分・本分・身分・名分」
6. 物質を成り立たせる要素。
   • ブン。「分子・水分・成分・部分・養分」
7. 物事の状態。程度。様子。
   • ブン。「気分・時分・十分・充分・存分・多分・大分・当分・余分」
   • ブ。「大分」
8. 時間のわけ目。
   • ブン。「時分・秋分・春分・節分」
9. 割合。等分した量。
   • ブ。1/10。「七分袖・五分五分」
   • ブ。1/100。「打率三割五分」
10. 単位。数や量の基準。
    • 時間の単位。フン。1時間の1/60。60秒。「分針・分速」
    • 角度の単位。フン。1度の1/60。60秒角。「分角」
    • 《尺貫法》重さの単位。フン。1匁の1/10。約0.375グラム。
    • 《尺貫法》長さの単位。ブ。1寸の1/10。約3ミリメートル。
    • 温度の単位。ブ。1度の1/10。「35度8分」
    • 貨幣の単位。ブ。1両の1/4。4朱。

分の用法：三貨制度

三貨制度【さんかせいど】とは、江戸時代における三種の通貨(金・銀・銭)が流通した貨幣制度。金貨には小判・一分伴、銀貨には丁銀／小玉銀、銭貨には寛永通宝などが用いられた。

分の用法：尺貫法(重量・質量)

尺貫法(重量・質量)【しゃっかんほう】とは、尺貫法(しゃっかんほう)は昔の日本で利用していた重量や質量の単位系。計量法により1958年に廃止された。

分の用法：尺貫法(長さ・距離)

尺貫法(長さ・距離)【しゃっかんほう】とは、尺貫法(しゃっかんほう)は昔の日本で利用していた長さや面積などの単位系。計量法により1958年に廃止された。

熟語

四字熟語

「分」の漢字を語中にもつ四字熟語8種を表にまとめる。

分【ぶ】

[歴]江戸時代の金貨の単位。４進法で、１両の４分の１、１朱の４倍。
金貨として一分金、のちに二分金があった。

四分【しぶん】

四つに分けること。
衆分(シュブン)のこと。
しゅぶん(衆分)
[仏]四分律の略。

分枝【ぶんし】

[英語]branching／ramification

股分【こふん】

[中国語]gufen

分詞【ぶんし】

[英語]participle

文字コード

「分」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁／団体／組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典／漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

まとめ

「分」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。