匁とは、昔の貨幣の単位/重さの単位などの意味をもつ漢字。4画の画数をもち、勹部に分類される。日本では人名用漢字、国字に定められており、大学もしくは一般レベルの漢字とされる。
字体 | 匁 | |
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読み | 音読み | |
訓読み | め もんめ |
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部首 | 勹部 丿部 |
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画数 | 総画数 | 4画 |
部首内画数 | 勹部2画 丿部3画 |
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国語施策 | 人名用漢字・国字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検準1級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『匁』の字には少なくとも、匁・ 匁の2種の読み方が存在する。
意味
昔の貨幣の単位/重さの単位
- 匁【もんめ】
-
- 尺貫法(シャッカンホウ)の質量単位。1匁は約3.75グラム、1千匁で1貫(カン)。
唐の開元通宝1文の重量から生じ、「文目」もと書き、略して「目(メ)」とも、「銭(セン)」、「泉」とも呼ぶ。- [歴]江戸時代の貨幣単位。銀60匁で金1両。
- (momme、monme)真珠(シンジュ)の重さの国際単位。
- メートル法で匁の使用は全て禁止されたが、諸外国からの要求で真珠取引の国際単位として復活したもの。
- 尺貫法(シャッカンホウ)の質量単位。1匁は約3.75グラム、1千匁で1貫(カン)。
匁の用法:三貨制度
三貨制度【さんかせいど】とは、江戸時代における三種の通貨(金・銀・銭)が流通した貨幣制度。金貨には小判・一分伴、銀貨には丁銀/小玉銀、銭貨には寛永通宝などが用いられた。
金・金貨 | ||||||
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名称 | 両 (りょう) |
分 (ぶ) |
朱 (しゅ) |
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単位 | 4分 | 4朱 | 1朱 | |||
銀・銀貨 | ||||||
名称 | 貫 (かん) |
匁 (もんめ) |
分 (ふん) |
|||
単位 | 1000匁 | 10分 | 1分 | |||
銭・銭貨 | ||||||
名称 | 貫文 (かんもん) |
文 (もん) |
||||
単位 | 1000文 | 1文 |
匁の用法:尺貫法(重量・質量)
尺貫法(重量・質量)【しゃっかんほう】とは、尺貫法(しゃっかんほう)は昔の日本で利用していた重量や質量の単位系。計量法により1958年に廃止された。
単位 | 単位変換 | SI変換 |
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貫 | 6.25斤 | 3.75キログラム |
斤 | 16両 | 600グラム |
両 | 10匁 | 37.5グラム |
匁/銭 | 10分 | 3.75グラム |
分 | 10厘 | 375ミリグラム |
厘 | 10毛 | 37.5ミリグラム |
毛/毫 | 1毛 | 3.75ミリグラム |
熟語
匁【もんめ】
尺貫法(シャッカンホウ)の質量単位。1匁は約3.75グラム、1千匁で1貫(カン)。
唐の開元通宝1文の重量から生じ、「文目」もと書き、略して「目(メ)」とも、「銭(セン)」、「泉」とも呼ぶ。
花いちもんめ/花一匁【はないちもんめ】
子どもの遊びの一つ。
二組に分かれ、組み同士が手をつないで二列に向い合って並び、の童歌(ワラベウタ)を歌いながら歌の一節で交互に前進と後退を繰り返し、双方の子を互いに一人選び、ジャンケンで相手方の子供を取り合うもの。
前進から後退に変るときに片足を高く跳ね上げる。
文字コード
「匁」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+5301 |
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JISX0213 | 1-44-72 |
戸籍統一文字番号 2 | 029040 |
住基ネット統一文字 | J+5301 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 851 |
新大字典4 | 講談社 | 1384 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 1047 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 2502 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 1036 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
まとめ
「匁」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 匁の画数 :4画
- 匁の部首 : 勹,丿
- 匁の読み方:もんめ・め
- 匁の意味 :昔の貨幣の単位/重さの単位
ウサタロー