「文」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、文字/言葉などの意味をもつ漢字。4画の画数をもち、文部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校1年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「文」
字体
読み 音読み ブン
モン
《外》ビン
《外》ミン
訓読み 《中》ふみ
《外》あや
《外》かざ()
部首 文部
画数 総画数 4画
部首内画数 文部0画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検10級
日本語能力検定 JLPT N4

書き方・読み方

書き方

文_書き方
文の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、モンミンブンビンふみ文るかざるあやの7種の読み方が存在する。

意味

  1. 文字。言葉。
    • ブン。英文・漢文・金文・邦文」
    • モン。「文句」
  2. した。書簡。書物。
    • ブン。「文献・文庫・文書・詩文・序文」
  3. あや。り。模様。類義語:
    • ブン。「文質・文飾・斜文織」
    • モン。「文様・縄文・天文・斑文・天文学」
  4. 学問や芸術の方面。精神的・物質的な生活のみ。対義語:
    • ブン。「文化・文官・文教・文事・文武・文明・人文・文武両道」
  5. 文部省の略称。
    • ブン。「文相」
  6. 単位。の基準。
    • における貨幣単位。1の1/1000。モン。「一文銭」
    • サイズの単位。1は2.4cm。モン。「十文七分」
文【もん】
  • [歴]古代から江戸幕末までの貨幣単位。
    一貫(カン)の千分の一。
    「せん(銭、錢)」とも呼ぶ。
  • [古]足袋(タビ)・靴の大きさの単位。
  • 文の用法:平水韻

    平水韻【へいすいいん】とは、《中国》漢詩において押韻(韻を踏む)ために用いられる106の韻。一般的に「詩韻(しいん)」を意味する平水韻は、中古音の音韻体系を表すものとして用いられてきた。

    平水韻の種類
    平声 上平声
    下平声
    上声

    ()
    去声
    入声

    文の用法:三貨制度

    三貨制度【さんかせいど】とは、江戸時代における三種の通貨()が流通した貨幣制度。金貨には小判・一分伴、銀貨には丁銀/小玉銀、銭貨には寛永通宝などが用いられた。

    三貨の種類
    ・金貨
    名称
    (りょう)

    (ぶ)

    (しゅ)
    単位 4分 4朱 1朱
    ・銀貨
    名称
    (かん)

    (もんめ)

    (ふん)
    単位 1000匁 10分 1分
    ・銭貨
    名称 貫文
    (かんもん)

    (もん)
    単位 1000文 1文

    文の用法:助字(漢文)

    助字(漢文)【じょじ】とは、漢文の品詞の一つ。文法の構成を助ける付属語。日本語の助詞・助動詞に通ずる。助辞。

    《漢文》助字の種類
    前置詞
    接続詞
    結構助詞
    順接仮定
    逆接仮定
    使役助字 使
    文末助字
    結果

    熟語

    四字熟語

    「文」の漢字を語中にもつ四字熟語19種を表にまとめる。

    「文」が入る四字熟語
    一文半銭いちもんはんせん 偃武修文えんぶしゅうぶん 言文一致げんぶんいっち
    作文三上さくぶんさんじょう 雕文刻鏤ちょうぶんこくる 同軌同文どうきどうぶん》
    博文約礼はくぶんやくれい 飛兎竜文ひとりゅうぶん 不立文字ふりゅうもんじ
    文化遺産ぶんかいさん 文質彬彬ぶんしつひんぴん 文従字順ぶんじゅうじじゅん
    文章絶唱ぶんしょうのぜっしょう 文人墨客ぶんじんぼっかく 文武両道ぶんぶりょうどう
    文明開化ぶんめいかいか 真一文字まいちもんじ 無学文盲むがくもんもう
    右文左武ゆうぶんさぶ

    文【もん】

    [歴]古代から江戸幕末までの貨幣単位。
    一貫(カン)の千分の一。
    「せん(銭、錢)」とも呼ぶ。

    文字【もじ】

    [言]参照しょうけいもじ(象形文字)
    象形(ショウケイ)・指事(シジ)などの親文字を「文(モン)」といい、形声(ケイセイ)・会意(カイイ)などの親文字でつくられた文字を「字」という。
    『説文解字(ShuowenJiezi)』叙:「依類象形故謂之文、形声相益即謂之字」。2005年(平成17年)7月22日文字・活字文化振興法、参議院本会議で可決・成立。

    斯文【しぶん】

    この方面の学問。
    『論語』「子罕編」から。
    特に、儒家の学問・儒教・儒学。

    礼文【れぶん】

    [Romaji]Rebun

    [地]れぶんとう(礼文島)
    れぶんぐん(礼文郡)
    れぶんちょう(礼文町)

    文月【ふづき】

    [暦]ふみづき

    文字コード

    「文」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

    「文」の文字コード一覧
    Unicode 1 U+6587
    JISX0213 1-42-24
    戸籍統一文字番号 2 150850
    住基ネット統一文字 J+6587

    文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

    検字番号

    検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

    「文」の検字番号一覧
    書籍 出版社 検字番号
    角川大字源3 角川書店 3725
    新大字典4 講談社 6223
    新潮日本語漢字辞典5 新潮社 4436
    大漢和辞典6 7 大修館書店
    大漢語林8 大修館書店 4334

    辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

    国語施策

    1946年(昭和21年)11月
    当用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
    1958年(昭和33年)
    学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
    昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
    第2学年の配当漢字として公示される。
    1977年(昭和52年)
    学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
    昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
    第1学年の配当漢字として公示される。
    1981年(昭和56年)10月
    常用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
    1989年(平成元年)
    学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
    平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
    9」に
    第1学年の配当漢字として公示される。
    2010年(平成22年)11月
    改定常用漢字表に掲載
    文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
    2017年(平成29年)
    学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
    令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
    第1学年の配当漢字として公示される。

    まとめ

    「文」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

    「文」についての総括
    1. 文の画数 :4画
    2. 文の部首 : 文
    3. 文の読み方:モン・ミン・ブン・ビン・ふみ・かざる・あや
    4. 文の意味 :文字/言葉
    以上で「文」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

    ウサタロー

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