「書」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、かく/文字をかき記すなどの意味をもつ漢字。10画の画数をもち、曰部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校2年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「書」
字体
読み 音読み ショ
訓読み ()
《外》ふみ
部首 曰部
日部
聿部
画数 総画数 10画
部首内画数 曰部6画
日部6画
聿部4画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検9級
日本語能力検定 JLPT N5

書き方・読み方

書き方

書_書き方
書の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、ショふみ書くかくの3種の読み方が存在する。

意味

  1. かく。文字をかきす。「書記・書式・書写・書体・書風・書法・血書・朱書・浄書・清書・大書・代書・能書・板書・墨書」
  2. 文字。字体。「書画・書契・書道・楷書(かいしょ)・行書(ぎょうしょ)・草書・篆書(てんしょ)」
  3. かきつけ。かきつけた。手紙。「書簡・書類・遺書・願書・証書・信書・投書・封書・文書・返書・密書」
  4. 。かき。書籍。「書籍・書店・書物・古書・司書・辞書・叢書(そうしょ)・蔵書・著書・図書・読書・洋書」
  5. 五経のつ。「書経」のこと。「詩書」

書の用法:五経

五経【ごけい】とは、《中国》儒教において重要視される五種の経典資料。失われたとされる音楽経典の「」を含めた場合には六経(りっけい)とされる。五行に通ずる。

五経の種類
五行
五経
(詩経)

(士礼/礼記)
春秋
内容 漢詩 作法 歴史 政治史 占術

書の用法:六芸

六芸【りくげい】とは、《中国》儒教における六種の技芸。役人といった高貴な身分の者が学んだとされる高等教養科目。王朝以降は六経(、春秋)をも意味するようになった。

六芸
内容 作法 音楽 弓術 馬術 書道 数学

熟語

四字熟語

「書」の漢字を語中にもつ四字熟語10種を表にまとめる。

「書」が入る四字熟語
四書五経ししょごきょう 読書三到どくしょさんとう 読書三昧どくしょざんまい
読書三余どくしょさんよ 読書尚友どくしょしょうゆう 読書百遍どくしょひゃっぺん
読書亡羊どくしょぼうよう 特筆大書とくひつたいしょ 塗抹詩書とまつししょ
焚書坑儒ふんしょこうじゅ

四書【ししょ】

[中国語]Sishu

儒教の古典、『大学(Daxue)』・『中庸(Zhongyong)』・『論語(Lunyu)』・『孟子(Mengzi)』の総称。
南宋の朱子(Zhuzi)(朱熹<シュ・キ>)が選定した儒教の必読書。ししょごきょう(四書五経)。

司書【ししょ】

[英語]librarian(ライブラリアン)

書籍をつかさどる職。
図書館の専門的職務に従事する職員。図書館法に規定される国家資格の一つ。

図書【としょ】

「ずしょ」とも読む。
図書館、図書室

模書【もしょ】

手本を紙の下に敷いて透かし、模写する写経。
「しきうつし(敷き写し、敷写し)」とも呼ぶ。しきうつし(敷き写し、敷写し)。

蠧書【としょ】

シミ(衣魚、蠧魚)に食われた書物。
「蠧簡(トカン)」とも呼ぶ。
書物を虫干しすること。

文字コード

「書」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「書」の文字コード一覧
Unicode 1 U+66F8
JISX0213 1-29-81
戸籍統一文字番号 2 156730
住基ネット統一文字 J+66F8

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「書」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 7816
新大字典4 講談社 6635
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 4737
大漢和辞典6 7 大修館書店 14294
大漢語林8 大修館書店 4504

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第2学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第2学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
1989年(平成元年)
学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
9」に
第2学年の配当漢字として公示される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第2学年の配当漢字として公示される。

まとめ

「書」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「書」についての総括
  1. 書の画数 :10画
  2. 書の部首 : 曰,日,聿
  3. 書の読み方:ショ・ふみ・かく
  4. 書の意味 :かく/文字をかき記す
以上で「書」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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