「易」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、やすらか/困難がない/手軽/たやすいことなどの意味をもつ漢字。8画の画数をもち、日部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校5年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「易」
字体
読み 音読み エキ

《外》
《外》
《外》ヤク
訓読み やさ(しい)
《外》あなど()
《外》(える)
《外》(わる)
《外》やす()
部首 日部
画数 総画数 8画
部首内画数 日部4画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検6級
日本語能力検定 JLPT N3

書き方・読み方

書き方

易_書き方
易の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、ヤクエキ易いやすい易しいやさしい易わるかわる易えるかえる易るあなどるの10種の読み方が存在する。

意味

  1. やすらか。困難がない。手軽。たやすいこと。反義語:「易にく・簡易・容易・易易」
  2. えき。変化する。「変易・不易・辟易(へきえき)」
  3. かえる。かわる。りかえる。「易世・改易・交易・貿易・不易」
  4. あなどる。ること。かろんずる。「慢易」
  5. 易経の略称。。古代中国の占術書。儒教の基本経典。使った占書。五経のつ。「易経・周易・易学」
  6. うらなう。いの。「易者・易占・易断」

易の用法:五経

五経【ごけい】とは、《中国》儒教において重要視される五種の経典資料。失われたとされる音楽経典の「」を含めた場合には六経(りっけい)とされる。五行に通ずる。

五経の種類
五行
五経
(詩経)

(士礼/礼記)
春秋
内容 漢詩 作法 歴史 政治史 占術

易の用法:八卦

八卦【はっけ】とは、古代中国占術ので自然現象を表す基本図像。三つのから成り、二対の八卦で六十四卦を成す。小成卦とも。

八卦の種類
図像
卦名
けん



しん

そん

かん

ごん

こん
正象

易の用法:六十四卦

六十四卦【ろくじゅうしけ】とは、古代中国占術ので吉凶をう基本図像。二重の八卦(六つの)で構成される。大成卦とも。

六十四卦の種類
上卦
下卦
大有 大壮 小畜 大畜
帰妹 中孚
同人 家人 既済 明夷
无妄 噬嗑
大過
未済
小過

熟語

四字熟語

「易」の漢字を語中にもつ四字熟語6種を表にまとめる。

「易」が入る四字熟語
易姓革命えきせいかくめい 改弦易轍かいげんえきてつ 千古不易せんこふえき
通功易事つうこうえきじ 万古不易ばんこふえき 不易流行ふえきりゅうこう

易幟【えきし】

[中国語]yizhi

旗をかえること。きし(旗幟)。
「易」は「交易」の「易」と同じで「かえる」こと。

算易【さんえき】

[Romaji]san’eki

算盤占いの別称。
そろばんうらない(算盤占い、算盤占)

貿易【ぼうえき】

貿易記念日:6月28日。

易水【えきすい】

[中国語]Yishui

[地]中国北部、河北省(HebeiSheng)(カホクショウ)西部にある川。
易水送別の歌:参照けいか(荊軻)

ルイ/路易【るい】

[フランス語]Louis

[人]フランス語の男性名。
英語の「ルイス(Louis、Lewis)」、ドイツ語の「ルートヴィヒ(Ludwig)」に相当する。
[人]ルイ一世:るーどうぃひいっせい(ルードウィヒ一世、ルードウィヒ1世)
[人]ルイ二世:るーどうぃひにせい(ルードウィヒ二世、ルードウィヒ2世)
[人](ルイ四世)るーどうぃひよんせい(ルードウィヒ四世、ルードウィヒ4世)
[人](ルイ五世)西フランクの最後の王。

文字コード

「易」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「易」の文字コード一覧
Unicode 1 U+6613
JISX0213 1-16-55
戸籍統一文字番号 2 155280
住基ネット統一文字 J+6613

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「易」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 3809
新大字典4 講談社 6412
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 4537
大漢和辞典6 7 大修館書店 13814
大漢語林8 大修館書店 4432

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
1989年(平成元年)
学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
9」に
第5学年の配当漢字として公示される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。

まとめ

「易」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「易」についての総括
  1. 易の画数 :8画
  2. 易の部首 : 日
  3. 易の読み方:ヤク・ジ・シ・エキ・イ・やすい・やさしい・かわる・かえる・あなどる
  4. 易の意味 :やすらか/困難がない/手軽/たやすいこと
以上で「易」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

おねがい
誤字/脱字/間違い/その他ミスを見つけた方は、お問合せまでご連絡のほど宜しくお願いします。