「損」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

損とは、そこなう／傷つける／壊すなどの意味をもつ漢字。13画の画数をもち、手部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校5年生修了レベルの漢字とされる。

書き方・読み方

書き方

読み方

『損』の字には少なくとも、損ソン・ 損るへる・ 損ねるそこねる・ 損なうそこなうの4種の読み方が存在する。

意味

1. そこなう。傷つける。壊す。「損壊・損傷・汚損・毀損(きそん)・欠損・破損」
2. 減る。少なくなる。対義語：益「損耗・磨損」
3. 利を失う。不利益。対義語：益・得「損害・損失・損得・減損」
4. 六十四卦の一つ。第四十一番目の卦。山沢損。外卦艮と内卦兌で構成される。

損の用法：六十四卦

六十四卦【ろくじゅうしけ】とは、古代中国占術の易で吉凶を占う基本図像。二重の八卦(六つの爻)で構成される。大成卦とも。

熟語

四字熟語

「損」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。

三損友【さんそんゆう】

交わって損になる３種類の友。
便辟(ベンペキ)(体裁をつくろって正直でない)・善柔(人あたりがよいだけ)・便佞(ベンネイ)(口先だけうまい)の人。
⇔さんえきゆう(三益友)参照さんごう(三楽)
『論語』李氏篇より。

脳回欠損症【のうかいしょう】

[英語]agyria(アジリア)

微小脳損傷【びしょうのうそんしょう】

[古][病]えーでぃえっちでぃ(ＡＤＨＤ)
。

一両三方損【いちりょうさんぽうぞん】

[文]さんぽういちりょうぞん(三方一両損)
。

三方一両損【さんぽういちりょうぞん】

[文]大岡裁きの一話。
大工(ダイク)が三両の入った財布(サイフ)を拾って届け、落し主の左官屋(サカンヤ)が財布のみを受け取り、一度落した金は受けとれんと大工と言い争いになる。
大岡越前守(エチゼンノカミ)が一両を加えて四両とし、大工と左官屋に二両づつ美談の褒美(ホウビ)として受け取らせ、奉行を含めて三人が一両づつ損をしたからと決着をつける。

文字コード

「損」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁／団体／組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典／漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

まとめ

「損」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。