「師」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、先生/子弟を導く人/手本となる人などの意味をもつ漢字。10画の画数をもち、巾部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校5年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「師」
字体
読み 音読み
訓読み 《外》いくさ
《外》みやこ
部首 巾部
画数 総画数 10画
部首内画数 巾部7画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検6級
日本語能力検定 JLPT N3

書き方・読み方

書き方

師_書き方
師の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、みやこいくさの3種の読み方が存在する。

意味

  1. 先生。子弟を。手本となる。「師事・師匠・師弟・師範・恩師・教師・講師・導師・法師・牧師・老師」
  2. 宗教における指導者「法師・律師・導師・禅師・牧師・祖師」
  3. 技術者。専門の技術をもつ。「医師・絵師・経師(きょうじ)・技師・仏師・山師(やまし)・猟師・漁師・看護師・詐欺師・写真師・薬剤師」
  4. くのくのまる。みやこ。「京師(けいし)」
  5. 軍隊。春秋時代の中国において、一師は2,500。いくさ。「師団・王師・舟師(しゅうし)・水師・出師(すいし)」
  6. 六十四卦のひとつ。第七番目の。地水師。外卦坤と内卦坎で構成される。

師の用法:六十四卦

六十四卦【ろくじゅうしけ】とは、古代中国占術ので吉凶をう基本図像。二重の八卦(六つの)で構成される。大成卦とも。

六十四卦の種類
上卦
下卦
大有 大壮 小畜 大畜
帰妹 中孚
同人 家人 既済 明夷
无妄 噬嗑
大過
未済
小過

師の用法:軍隊編成(中国春秋時代)

軍隊編成(中国春秋時代)【ぐんたいへんせい】とは、《中国》春秋時代の軍隊における部隊編成の単位。参考文献:太平御覧1

《中国・春秋時代》軍隊編成
編成単位
指揮官官爵 中大夫 下大夫 上士 中士 下士
編成人数 12,500 2,500 500 100 25 5
管轄単位 5師 5旅 5卒 4兩 5伍 1伍

熟語

四字熟語

「師」の漢字を語中にもつ四字熟語4種を表にまとめる。

「師」が入る四字熟語
三蔵法師さんぞうほうし 師資相承ししそうしょう 碩師名人せきしめいじん
反面教師はんめんきょうし

仏師【ぶし】

ぶっし(仏師)

祖師【そし】

[仏]一宗一派の開いた僧。また釈迦を指すこともある。
「開祖」、「教祖」、「開山」、「宗祖」、「列祖」とも呼ぶ。

雨師【うし】

雨をつかさどる神。雨の神。六神(リクシン)の一神。

士師【しし】

[英語]judge(ジャッジ)

[聖]古代イスラエルで、モーセの後継者ヨシュア(Joshua)からイスラエル最初の王サウル(Saul)の時までの約400年間、ユダヤ民族を指導した人々。ぎでおん(ギデオン)、さむそん(サムソン)、えふた(エフタ)。

釘師【くぎし】

[俗]パチンコ台の釘や役物(ヤクモノ)を調整する人。やくもの(役物)。

文字コード

「師」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「師」の文字コード一覧
Unicode 2 U+5E2B
JISX0213 1-27-53
戸籍統一文字番号 3 100960
住基ネット統一文字 J+5E2B

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「師」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源4 角川書店 2424
新大字典5 講談社 4207
新潮日本語漢字辞典6 新潮社 3024
大漢和辞典7 8 大修館書店 8916
大漢語林9 大修館書店 2951

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
1989年(平成元年)
学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
10」に
第5学年の配当漢字として公示される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表11」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。

まとめ

「師」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「師」についての総括
  1. 師の画数 :10画
  2. 師の部首 : 巾
  3. 師の読み方:シ・みやこ・いくさ
  4. 師の意味 :先生/子弟を導く人/手本となる人
以上で「師」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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