「弁」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

弁とは、わきまえる／わける／区別する／用に充てるなどの意味をもつ漢字。5画の画数をもち、廾部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校5年生修了レベルの漢字とされる。

書き方・読み方

書き方

読み方

『弁』の字には少なくとも、弁ベン・ 弁ヘン・ 弁バン・ 弁ハン・ 弁えるわきまえる・ 弁けるわける・ 弁はなびら・ 弁くとく・ 弁かんむり・ 弁るかたるの10種の読み方が存在する。

意味

1. わきまえる。わける。区別する。用に充てる。旧字体：辨 「弁証・弁済・弁償・弁別・勘弁・思弁・明弁」
2. 弁当。携帯食のひとつ。旧字体：辨 「駅弁・腰弁(こしべん)・鮭弁・早弁」
3. かたる。言い争う。話す。述べる。説く。旧字体：辯「弁解・弁護・弁舌・弁論・口弁・多弁・駄弁・陳弁・答弁・熱弁・雄弁」
4. 方言。言葉づかい。旧字体：辯「大阪弁・関西弁・津軽弁・博多弁・広島弁・北海道弁」
5. はなびら。花びら。旧字体：瓣「花弁・単弁」
6. 管の中で流体の出入りを開閉制御する部位。旧字体：瓣「弁膜・安全弁・逆止弁」
7. かんむり。冠。「武弁」

弁の用法：四等官制

四等官制【しとうかんせい】とは、律令制度における四階級で構成された官司体系。日本には大宝律令で導入され、官制の礎を築いた。

熟語

四字熟語

「弁」の漢字を語中にもつ四字熟語3種を表にまとめる。

四弁【しべん】

[仏]しむげ(四無礙、四無碍)
「しむげべん(四無礙弁、四無碍弁)」の略。
。

羽弁【うべん】

[英語]vane

詭弁【きべん】

道理にあわない弁論。こじつけの議論。
詭弁を弄(ロウ)する
[論](sophism)外見上はもっともらしいが、実際には虚偽を含む推論。

弁士【べんし】

弁舌の巧みな人。話のうまい人。話し方のすぐれた人。

弁韓【べんかん】

[朝鮮語]Byeonhan／Pyonhan、[中国語]Bianhan

文字コード

「弁」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁／団体／組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典／漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

まとめ

「弁」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。