監とは、みる/見張る/取り締まる/調べるなどの意味をもつ漢字。15画の画数をもち、皿部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校在学中レベルの漢字とされる。
字体 | 監 | |
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読み | 音読み | カン 《外》ケン |
訓読み | 《外》かんがみ(る) 《外》しら(べる) 《外》み(る) |
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部首 | 皿部 | |
画数 | 総画数 | 15画 |
部首内画数 | 皿部10画 | |
国語施策 | 常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検4級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
目次
書き方・読み方
書き方
読み方
『監』の字には少なくとも、監・ 監・ 監る・ 監べる・ 監るの5種の読み方が存在する。
意味
- みる。見張る。取り締まる。調べる。「監視・監察・監修・監督・監禁・監獄・監房・監軍・監査役」
- 監督の役目。監督の役人。「技監・軍医監・学監・総監・舎監・生徒監」
- 牢屋。牢獄。居室。牢屋に閉じ込める。類義語:檻「収監・未決監」
- かんがみる。手本とする。類義語:鑑
- 《律令制》大宰府の第三等官。判官。「大宰大監・大宰少監」
監の用法:四等官制
四等官制【しとうかんせい】とは、律令制度における四階級で構成された官司体系。日本には大宝律令で導入され、官制の礎を築いた。
官職 | 長官 | 次官 | 半官 | 主典 | |
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読み (当て字) |
かみ | すけ | じょう | さかん | |
官 | 神祇官 | 伯 | 副 | 祐 | 史 |
太政官 | 大臣 | 大納言 参議 |
少納言 弁 |
外記 史 |
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省 | 卿 | 輔 | 丞 | 録 | |
職 | 大夫 | 亮 | 進 | 属 | |
寮 | 頭 | 助 | 允 | 属 | |
司 | 正 | – | 佑 | 令史 | |
弾正台 | 尹 | 弼 | 忠 | 疏 | |
衛府 | 督 | 佐 | 尉 | 志 | |
大宰府 | 帥 | 弐 | 監 | 典 | |
国 | 守 | 介 | 掾 | 目 | |
郡 | 大領 | 少領 | 主政 | 主帳 |
熟語
監獄【かんごく】
[古][法]死刑・自由刑の言渡しを受けた者、および勾留(コウリュウ)された刑事被疑者・刑事被告人などを拘禁する施設。
受刑者を拘禁する懲役監・禁錮監・拘留場と、被告人・被疑者を拘留する拘置監があった。
現在、名称としては、受刑者を拘禁する刑務所・少年刑務所と、被告人・被疑者を勾留する拘置所を使用する。
小菅監獄【こすげかんごく】
[歴]1877年(明治10年)東京府・小菅に設置された監獄。
荒川と綾瀬川(アヤセガワ)にはさまれた地域。
現在は東京拘置所。
巣鴨監獄【すがもかんごく】
[古]東京拘置所の前身。
とうきょうこうちしょ(東京拘置所)
。
警視総監【けいしそうかん】
警視庁の長官。
。
代用監獄【だいようかんごく】
[法]1908年(明治41年)制定された監獄法で、拘置所(コウチショ)の代用として警察署付属の留置場(リュウチジョウ)を、警察が被疑者や判決確定前の被告など未決拘禁者の拘置に使用すること。
また、その留置場。かんごく(監獄)、りゅうちじょう(留置場)。
文字コード
「監」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+76E3 |
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JISX0213 | 1-20-38 |
戸籍統一文字番号 2 | 257770 |
住基ネット統一文字 | J+76E3 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 6355 |
新大字典4 | 講談社 | 10611 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 7695 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 23032 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 7491 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
まとめ
「監」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 監の画数 :15画
- 監の部首 : 皿
- 監の読み方:ケン・カン・みる・しらべる・かんがみる
- 監の意味 :みる/見張る/取り締まる/調べる
ウサタロー