「帥」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、ひきいる/軍を率いる頭/指揮官などの意味をもつ漢字。9画の画数をもち、巾部に分類される。日本では常用漢字に定められており、高校在学中レベルの漢字とされる。

漢字「帥」
字体
読み 音読み スイ
《外》ソツ
《外》シュツ
《外》シュチ
《外》セイ
訓読み 《外》ひき(いる)
部首 巾部
画数 総画数 9画
部首内画数 巾部6画
国語施策 常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検準2級
日本語能力検定 JLPT N1

書き方・読み方

書き方

帥_書き方
帥の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、ソツセイスイシュツシュチ帥いるひきいるの6種の読み方が存在する。

意味

  1. ひきいる。いる。指揮官。「元帥・将帥・総帥・統帥・帥先(そっせん)」
  2. 《律令制》大宰府の第一等官。長官。「大宰帥(だざいのそち)・権帥(ごんのそち)」
帥【そつ】
  • [歴]律令制で、大宰府(ダザイフ)の長官(カミ)。従三位に相当。
    事務を統括する名誉職で、実務は権帥(ゴンノソツ)または大弐(ダイニ)が行なっていた。
    平安時代の弘仁年間(810~824)より、多く親王が任命された。
    「そち(帥)」とも呼ぶ。
  • 帥【そち】
  • [歴]そつ(帥)
  • 帥の用法:四等官制

    四等官制【しとうかんせい】とは、律令制度における四階級で構成された官司体系。日本には大宝律令で導入され、官制の礎を築いた。

    四等官制の種類
    官職 長官 次官 半官 主典
    読み
    (当て字)
    かみ すけ じょう さかん
    神祇官
    太政官 大臣 大納言
    参議
    少納言
    外記
    大夫
    令史
    弾正台
    衛府
    大宰府
    大領 少領 主政 主帳

    帥の用法:階級(軍隊)

    階級(軍隊)【かいきゅう】とは、軍事組織における指揮系統の格付け順位。一部の階級は名誉・功績で授与されるため、厳密な指揮系統ではないことがある。各国の軍によって階級区分の有無や役割が異なる。

    軍隊の階級
    元帥( 大元帥 元帥 次帥
    士官(
    将校
    将官( 大将 中将 少将 准将
    佐官( 大佐 中佐 少佐 准佐
    尉官( 大尉 中尉 少尉 准尉
    准士官 兵曹長 上等兵曹
    下士官 曹長 軍曹 伍長
    兵長 上等兵 一等兵 二等兵

    熟語

    帥【そつ】

    [歴]律令制で、大宰府(ダザイフ)の長官(カミ)。従三位に相当。
    事務を統括する名誉職で、実務は権帥(ゴンノソツ)または大弐(ダイニ)が行なっていた。

    帥【そち】

    [歴]そつ(帥)

    統帥【とうすい】

    軍隊を総(ス)べ率(ヒキ)いること。
    統帥権

    統帥権【とうすいけん】

    [軍]軍隊の最高指揮権。
    統帥権干犯(カンパン)1878年(明治11年)12月参謀本部が設置され、統帥権独立の発端となる。1889年(明治22年)2月大日本帝国憲法発布により統帥権の独立が確立。

    文字コード

    「帥」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

    「帥」の文字コード一覧
    Unicode 1 U+5E25
    JISX0213 1-31-67
    戸籍統一文字番号 2 100600
    住基ネット統一文字 J+5E25

    文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

    検字番号

    検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

    「帥」の検字番号一覧
    書籍 出版社 検字番号
    角川大字源3 角川書店 2419
    新大字典4 講談社 4193
    新潮日本語漢字辞典5 新潮社 3015
    大漢和辞典6 7 大修館書店 8886
    大漢語林8 大修館書店 2944

    辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

    国語施策

    1946年(昭和21年)11月
    当用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
    1981年(昭和56年)10月
    常用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
    2010年(平成22年)11月
    改定常用漢字表に掲載
    文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表9」に採用される。

    まとめ

    「帥」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

    「帥」についての総括
    1. 帥の画数 :9画
    2. 帥の部首 : 巾
    3. 帥の読み方:ソツ・セイ・スイ・シュツ・シュチ・ひきいる
    4. 帥の意味 :ひきいる/軍を率いる頭/指揮官
    以上で「帥」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

    ウサタロー

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